特集

2025.3.5 第371号

おかげさまで17周年メトロ書店神戸御影店

メトロ書店神戸御影店店長 室田大祐

平素はメトロ書店神戸御影店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 さて昨年末、京阪神エルマガジン社という主に関西圏のガイドブックを出している出版社の方から、尼崎信用金庫が発行している情報誌を制作していて、「関西にゆかりのある本」を紹介して欲しいという依頼を受けました。そちらで紹介させていただいた本と、紹介したかったけどできなかった本をこちらで紹介させていただきます。

「関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか」伊原薫著(交通新聞社)

 宝塚歌劇団や東宝の生みの親でもある小林一三が開業した鉄道会社で、当時未開発の地であった箕面宝塚方面に鉄道を通すことにより、鉄道事業だけではなく沿線の都市開発をも手掛けることになります。その過程で宝塚歌劇団も生まれ、さらに世界初の鉄道会社が手掛ける阪急百貨店も開設し、今につながる阪急=高級ブランドのイメージが作られていったという阪急の歴史が描かれている本です。

書籍名 関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか : ブランド力を徹底検証!
著者 伊原薫
出版社 交通新聞社
価格 990円
概要 阪急は関西で圧倒的なブランドを確立している。ブランディングという概念のない時代から、いかにしてそのブランドをつくりあげ、守ってきたのか?創業時からの歩み、車両、駅やサービスなどに表れる阪急の個性・こだわりに注目。「阪急ブランド」が強固である理由を紐解く。
ISBN 9784330062204

「上流階級 富久丸百貨店外商部」高殿円著(小学館文庫)

 大丸芦屋店をモデルにした富久丸百貨店芦屋川店で主人公・静緒が配属された外商部は、百貨店の売り上げの4割を稼ぐ超重要部署。顧客のためならどんなムチャぶりにも応えるのが務めで月のノルマは1500万。本当のセレブ・上流階級の世界が垣間見えるお仕事小説です。

書籍名 上流階級 : 富久丸百貨店外商部
著者 高殿円
出版社 小学館
価格 935円
概要 神戸の老舗、富久丸百貨店芦屋川店で外商員として働く鮫島静緒(37)。日本一の高級住宅地・芦屋をふくむ阪神間のセレブたちに、お買い物をしていただくのが彼女の仕事だ。ノルマは月1500万円!パティスリーでの経験と人脈を活かして奔走する静緒だったが、外商部はいずれも一筋縄ではいかないお客様がたばかり。その上、本物のセレブ出身男子が同僚として配属されてきて―。
ISBN 9784094066616

「あの日、小林書店で。」川上徹也著 (PHP文庫)

元々はポプラ社から出ていた小説「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」というタイトルの本が親本で、2024年5月に閉店してしまいましたが、尼崎に実際にあった小林書店という売り場面積10坪ほどの書店が物語の舞台になっています。出版取次に新入社員として入社した主人公・大森理香が、小林書店の店主の影響を受けて社会人として成長していく物語であり、また小林書店の店主由美子さんが、小さい書店が生き残っていくためにどんな努力や工夫をしたかなどが理香の悩みに答える形でセンテンスごとに書かれていて、ビジネス書としても読める本となっています。 以前勤めていた書店チェーンでシューズセレクションという会社の傘を取り扱っていたのですが、それも小林書店が始めたというエピソードを読んで、それが他の書店チェーンにも波及していったという影響力に驚きました。

書籍名 あの日、小林書店で。
著者 川上徹也
出版社 PHP研究所
価格 990円
概要 伝説の書店をモデルにした、感動のノンフィクション&ノベル!なんとなく社会人になった、出版取次の新人社員・大森理香。悩んでいた理香を上司が連れていったのは、わずか10坪しかない町の小さな書店だった。この書店の女店主との出会いをきっかけに、理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わっていく―。
ISBN 9784569904467

 九州にお住まいの方には馴染みのない地域のお話ではありますが、どれも面白い本ですので興味の湧いたお客様はぜひ読んでみて下さい。

最後になりましたが、メトロ書店神戸御影店をこれからもご愛顧賜りますよう、スタッフ一同お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。