おすすメトロ

2024.11.5 第367号

「ななつ星への道」、「よむよむかたる」

■「ななつ星への道」唐池恒二著

JR九州取締役相談役 唐池恒二さんによる豪華列車ななつ星の成功秘話

ありえないことを実現させるから仕事は楽しい、豪華列車ななつ星の生みの親、唐池恒二氏がななつ星プロジェクト成功の軌跡を語る


書籍名 ななつ星への道 : Stairway to Seven Stars
著者 唐池恒二
出版社 PHP研究所
価格 1,760円
概要 ありえないことを実現させるから仕事は楽しい--豪華列車ななつ星の生みの親、唐池恒二氏がななつ星プロジェクト成功の軌跡を語る!
ISBN 9784569858180

■「よむよむかたる」朝倉かすみ著

メトロでゆるりとブックトーク」という読書会をご存じでしょうか?2018年1月から毎月メトロ書店で開催している読書会で、決まったテーマや課題作にそった本を弊店の本好きのお客様同士であぁでもない、こうでもない、とゆるりとおしゃべりし合う会です。上手に発表する必要もなく、批判や拒否は禁止という気軽な読書会。ところが、そうやって毎月おすすめの本などを紹介しあっているうちに、「この本が好きな人ならきっと仲良くなれる」といった不思議な連帯感が参加者同士に生まれて盛り上がっていきます。

 この「よむよむかたる」はそんな読書会のお話。舞台は北海道小樽のカフェ・シトロン、参加者の平均年齢85歳の超高齢読書サークル「坂の途中で本を読む会」。課題作を順番に朗読しあい、作品について語り合う会。28歳の店長のやっくんがこの読書会のまとめ役なのだが、何しろメンバーが超高齢につき、話を忘れる、話が飛ぶ、途中で健康状態が怪しくなる、と波乱万丈。だが、やっくんはそんな中でも今まであまり馴染みのなかった超高齢者との交流に次第に楽しみを見出していきます。

 中でも面白かったのは、コロナ明けの第1回目の読書会の課題作が『だれも知らない小さな国』(佐藤さとる)だったこと。子供向けのファンタジーであるこの名作をなぜ著者の朝倉かすみさんが選んだのか、と思ったら、作品の主人公たちコロボックルは北海道のアイヌ伝説の小人だと思いいたった。(朝倉さんも北海道小樽出身)

 とにかく、あちこちにクスリと笑えて、ホロリと泣ける箇所がふんだんにある楽しい作品。今年のイチ押しです。

 メトロ書店も「坂の上で本を読む会」に改名しようかな。

書籍名 よむよむかたる
著者 朝倉,かすみ
出版社 文藝春秋
価格 1,870円
概要 小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会“坂の途中で本を読む会”のためだ。この会は最年長92歳、最年少78歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡が一度だけで伝わることもない。この会は発足20年を迎え、記念誌を作ろうとするが、すんなりと事が進むはずもなく…。
ISBN 9784163918976