特集

2024.10.5 第366号

読書の秋到来?

メトロ書店神戸御影店 店長室田大祐

 9月16日(月)、川崎綾子社長から1通のLINEが届いた。

ピロン!(着信音)「メトロニュース10月号の特集を書いてもらえませんでしょうか?〆切は9月26日、文字数1000文字で」

 うっ!メトロニュースの執筆は毎年御影店の周年の3月のはず。しかも締め切りは10日後だとう…ネタが無い。このままスルーしてしまおうか…。

 数日後…私→綾子社長「すみません客注に関して教えていただきたいことがあるのですが?」

 綾子社長→私「それなら注文してあるので入りますよ。ところでメトロニュースの件、読書の秋到来でお願いします。」

 私「うっ!まっずい!」よしまず手始めに「読書の秋」という言葉をネットで調べてみよう。どれどれ?「読書の秋は、夏の暑さが過ぎて、過ごしやすい季節が来たときに取り組みやすいものの代表格なのです」と。なるほど、でもここ数年は暑さが11月頃まで続いたりするから、なかなか秋を感じなくなっているし、読書の秋という言葉もゆくゆくは死語になってしまったりするのかなあ?いや、そもそも秋になったら読書をするなんて習慣無かったかも。というか今年に入って全然本読めてない。なにせ朝倉秋成の「家族解散まで千キロメートル」を半年前から読んでるけど、まだ読み終わってないんだから。どうしようドラえも~ん!

 という同じ境遇のあなたにおすすめの一冊があります。タイトルはずばり「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」。

 本の見開きには以下の文章がつづられています。「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」…そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。

 実はこの本全国の書店でバカ売れした本でして、タイトルを見た世の働く人々が深い共感とともに手に取った結果なのではないかと。またこの本の作者の三宅香帆さんの近著『「好き」を言語化する技術』も、元本は『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』と思わず手に取ってしまいたくなるタイトルで、言葉の使い方に長けてる人なんだな~という思いとともに、僕も推し事に励んでいた時代を懐かしみつつ、いい感じに1000文字を越えたのでこの辺で失礼いたします。


綾子社長より:室田店長むちゃぶりの原稿執筆ありがとうございました。道理でLINEの返事が「うっ」しかないと思いました。

「なぜ書店で働いているのに本が読めなくなるのか」で書いてもらおうと思います(嘘)

書籍名 なぜ働いていると本が読めなくなるのか
著者 三宅香帆
出版社 集英社
価格 1,100円
概要 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
ISBN 9784087213126