特集

2023.2.5 第346号

推せる!マンガ・ラノベ作品

メトロ書店神戸御影店 大束美紗子

皆様、寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

毛布にくるまって読書するのはいかがですか?

私はほぼ毎日マンガを嗜んでおりますが、読んでいて常々思うのは、読者それぞれ好みも違えば、その作品ごとに画風も違うのに、ページを開けば、無意識にその作品の中に没頭できますよね。価値観の焦点が合う、といいますか。作り手の、作家さんの力がすばらしい、というのは当然として、受け手側の、ヒトの脳も不思議だなと思います。そして自分にドンピシャにハマる作品との出会いを求めて、今日もまたマンガを読むわけです。(笑)と、そんな余談はおいといて、今回は、ヒット作の陰に隠れていたり、隠れていなかったりする、個人的推せるマンガ・ラノベ作品をご紹介します。

「わたしのお嫁くん」(柴なつみ著、講談社、1~7巻各550円。以下続刊)

会社では、バリバリ働くかっこいい美人なお姉さん、しかし、その裏の顔は汚部屋の住人である主人公が、年下男子とルームシェアするお話。主人公は、仕事はデキるのにふわふわした雰囲気もあって、嫌みがないです。年下男子は家事スキル抜群で、主人公の生活にあれこれ世話をやいてくれます。登場人物どれもいい味を出しているんですが、このマンガの一番の魅力は、作者のギャグセンス!少女マンガを読んでいたはずなのに、急に笑いが零れる!働く女性が、元気を出したい時におすすめ。

書籍名 わたしのお嫁くん(7)
著者 柴なつみ/著
出版社 講談社
価格 550円
概要 「お嫁くん」が彼氏になったら、超積極的に!ハイテンション同居ラブコメ第7巻☆
ISBN 9784065282885

「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」

(六つ花えいこ著、アース・スターエンターテイメント、全3巻各1,320円)

とても”ラノベらしい”タイトルで、苦手な方は、敬遠してしまうタイトルかもしれません。そこをいったん無視してぜひ読んでみてほしい!

魔法学校で学ぶオリアナ(主人公)は、卒業間近のある日、恋人と謎の死を迎えてしまう。しかし記憶を持ったまま7歳の頃に時間が戻る。今度こそ恋人を死なせないために、必死に頑張る女の子のお話。異世界転生ではなく、同じ世界線のループものです。あんまり書くとネタバレになりますが、ストーリー構成と伏線回収の仕方がとても心地よくて、終盤にいくにつれ、読むスピードも加速しました。恋人との関係も、死に戻りの学校生活も、ハラハラドキドキの展開です。ハンカチ必須でお読みください。

書籍名 死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから (※ただし好感度はゼロ)
著者 六つ花えいこ/著 秋鹿ユギリ/イラスト
出版社 アース・スターエンターテイメント
価格 1,320円
概要 「会いたかった!」 「申し訳ないが、人違いだろう」 オリアナにとって公爵家嫡男のヴィンセントは優しく一途な、最愛の恋人だった。 幸せな学校生活を送っていたが、十七歳の春に二人とも謎の死を迎えてしまう。 ――気がつくとオリアナは七歳の頃に巻き戻っていた。 入学式に念願の再会を果たすが、ヴィンセントには前の人生の記憶がなかった。 しかも、付き合っていたことをほら話だと思われてしまい、第一印象は最悪に……。 それでもオリアナは決意していた。この人生では必ず彼を守り抜くと。 彼が心配でなんとか傍に居続けようとがんばる女の子と、彼女が気になりながらも素直になれない男の子の、生きるか死ぬか二度目の魔法学校生活、スタート!
ISBN 9784803015317

「の、ような」(麻生海著、芳文社、1巻649円、2~5巻各682円。以下続刊)

一人暮らしの希夏帆(キナホ)のもとに、恋人が連れてきたのは、両親を失ったばかりの2人兄弟。突然始まった4人での同居生活。環境の激変にそれぞれ戸惑いながらも、新しい家族のカタチをつくっていく物語。さっぱりした性格で、家族のさまざまな問題点に真摯に向き合おうとする希夏帆が、とても魅力的です。テーマは重めですが、希夏帆の性格と、5歳の弟君の天真爛漫さで、シリアスになりすぎず読みやすいです。賛否両論あるとは思いますが、こういう考えもあっていいんだ、と思わせてくれるヒューマンドラマ作品。

書籍名 の、ような 4
著者 麻生海/著
出版社 芳文社
価格 682円
概要 冬真と友人たちとの関係も落ち着き、周囲の関心はバレンタインへ。 春陽の幼稚園でも、みんな当日のチョコについて楽しそうに話していた。 しかし、同じ園の有里花は少しうかない表情。彼女は、厳しい祖母の元、家庭内で言いたいことを言えずにいて…。
ISBN 9784832238350