メトロ書店副会長 川崎紀子
少子化と叫ばれているが、なぜか近所に赤ちゃんや幼い子供達が多く出会う度に楽しくなります。
赤ちゃんの泣き声をうるさいという大人がいて、赤ちゃん連れのお母さんは気を遣って小さくなっている場面に出くわすことがありますが、大丈夫よと言ってあげたくなります。
赤ちゃんは泣くものです。それを怒鳴るオッサンの声こそうるさいのに本人は気がついていません。自分も赤ちゃんだった大昔のことはすっかり忘れているのです。
我々昭和の人間は大家族で暮らし、子育ての知恵を色んな人から伝授されました。また子供を見てくれる家族が居るので、ちょっとの間でも抱っこしてもらってご飯をゆっくり食べられたり、お風呂に入ったりできたものでした。
それから核家族時代が到来し、両親と同居など流行らなくなり、子育ても夫婦だけでするようになりましたが、子育ては母親一人の仕事になってしまって、ゆっくりお茶する時間どころか、自分の時間はほぼ無いに等しい毎日になっていました。
今では育児休暇も取れるようになり夫も子育てに関わることがあたり前になってきました。
一昔前には何でも「お前の育て方が悪いからだ」などと理不尽な言葉を投げ掛けていた夫たちとは違い、夫婦二人で子育てをする若い人たちを見ていると、ほとんどのお父さんが幼い子供をおんぶしたり抱っこしています。
一昔前、 眠ったら倍くらいに重く感じる赤ちゃんを抱っこして上の子の手を引いて、買い物袋を下げているお母さんは大変でした。
若いお父さん頑張ってくださいね。赤ちゃんや幼児の可愛いカタコトや泣き声など、本当に数年すれば味わえなくなります。子供はあっという間に大きくなります。