メトロ書店社長 川崎綾子
長崎出身の作家カズオ・イシグロをご存じでしょうか?
1954年に長崎市で生まれ、5歳の時に海洋学者の父親(元長崎海洋気象台勤務)の転勤で渡英。
1980年以来、精力的に小説を執筆。日本でも早川書房より翻訳されたものが出版されている人気の作家です。2017年ノーベル文学賞を受賞。長崎を代表する偉大なる作家さんです。
そのカズオ・イシグロのデビュー作「遠い山なみの光」が2025年8月に映画化されることがこのたび決まりました!
「遠い山なみの光」は戦後間もない50年代の長崎と、80年代のイギリスを舞台に、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくというお話。
長崎の新中川町界隈や稲佐山、浜屋デパートの食堂も登場します。
映画の主演は広瀬すずさん(ちょっと意外!)、監督は「或る男」や「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督というので、どんな作品になるのかとても楽しみです!
そしてカズオ・イシグロ絡みでもう一つビッグイベントが。
来たる11月8日(金)はカズオ・イシグロさんの70歳の誕生日です。
その古希の誕生日を記念して、カズオ・イシグロ誕生日会を開催します!
2024年11月8日(金)18時~19時
オンラインイベント。
日本&世界のカズオ・イシグロ研究者や長崎市の鈴木史朗氏も参加予定です! そしてバースデープレゼントはなんと世界初の「カズオ・イシグロ学会」の発足宣言!詳細は近日中にアップされる予定です。
メトロ書店長崎本店でもカズオ。イシグロの本フェア開催中です。長崎市民のみなさん、どうぞお楽しみに♪
書籍名 | 遠い山なみの光 |
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著者 | カズオ・イシグロ |
出版社 | 早川書房 |
価格 | 770円 |
概要 | 故国を去り英国に住む悦子は、娘の自殺に直面し、喪失感の中で自らの来し方に想いを馳せる。戦後まもない長崎で、悦子はある母娘に出会った。あてにならぬ男に未来を託そうとする母親と、不気味な幻影に怯える娘は、悦子の不安をかきたてた。だが、あの頃は誰もが傷つき、何とか立ち上がろうと懸命だったのだ。淡く微かな光を求めて生きる人々の姿を端正に描くデビュー作。王立文学協会賞受賞作。 |
ISBN | 9784151200106 |