特集

2022.7.5 第339号

メトログループウクライナ支援プロジェクト

メトロ書店東京事務所ドリー

こんにちは、メトロ書店東京事務所のドリーです。突然ですが読者の皆さんは、言葉の通じない異国の地に一人で移住したことがありますか。心細さや不安といった感情以上に、そこでの生活は様々な感情をもたらすはずです。

 私は一人でアフリカのルワンダを旅したことがあります。一週間ほどの滞在でしたが、最後の方は精神的にかなりまいってしまいました。アジア人の女性であるため、道を歩いていると目立ち、周りの人々の視線を強く感じました。もう誰とも目を合わせるのが億劫になり、最後の方はずっと地面を見つめながら行動していたっけ。

 旅行ですらこんな状態です。文化や人種が異なり、友達はおろか知り合いが全くいない外国で暮らしていくことは莫大なストレスを抱いてしまうと思います。

 この度、メトログループでウクライナ人難民の女性を一名受け入れました。日本が好きで日本語を勉強したいと願うイヴァンナさん(21歳)です。私は、歳が近いことから羽田空港でお会いし、一緒に飛行機で長崎に向かう役目を引き受けました。初めて会ったときはお互いかなり緊張しており、Google翻訳やDeepLを使って話したいことを伝え合いました。好きな漫画の話になったとき、『ホリミヤ』が好きと言っていたのが驚きでした。日本の漫画やアニメ文化は本当に広がりを持っているのですね。質問を色々していくうちに、兄弟や家族の話になりました。ウクライナはいままさにロシア軍による侵攻を受けており、私は込み入った質問はどれくらいしても良いのかわかりませんでした。

 長崎空港に着き市内へ向かう道で、彼女はずっと道路から見える山々や大村湾の動画を撮っていました。イヴァンナさんは、四月に来日し、千葉と東京にいたため、自然が多い所をあまり見ていないのかもしれません。そう思った私は「街並みが全然違うでしょう?」と翻訳した文章を見せました。彼女は嬉しそうに微笑んでうなずきました。長崎市内に着いて数日間、生活用品の買い出し等を済ませ、簡単な観光や歓迎会を行いました。日暮れに長崎港の辺りをぶらぶら散歩するのは本当に楽しいですね!故郷のドニエプル川のことを思い出していたのかしら?もちろん、メトロの専門学校のすぐ隣にある出島も一緒に観光しました。鎖国の話やシュガーロードの始まりゆえ長崎には甘いものが多いなどの話をして盛り上がりました。

 現在は、彼女は日々、メトロの専門学校で日本語を学んでおります。住居や生活費などはメトログループが支援させて頂いています。弓道をするなど日本の文化にも積極的に関わってもらえている様です。メトロニュース5月号の特集にも書きましたが、メトログループは平和への取り組みを行う長崎の書店、企業として何かできることはないか?と常に考えております。それが今回このような形でウクライナ避難民の方を受け入れることに繋がりました。ウクライナでの戦争が一刻も早く収まることを願いながら、ウクライナと日本の懸け橋になれるよう活動していきたいと思います。何はともあれ、イヴァンナさん、ようこそ長崎へ!


⇓イヴァンナさんとメトロ書店の川崎孝会長。会長の「ウクライナの避難民を受け入れよう!」の一声で今回のプロジェクトが始まった。


⇓長崎市営弓道場で弓道を習うイヴァンナさん(とても筋が良いです)今後も生け花や、浴衣体験・旅行など計画を立てています。