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今月のメトロニュース
2019.1.5発行 No.295  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラム 次に来るのはこの一冊!

次に来るのはこの一冊!
作家 仁木英之

滔々と紅  全国四千万メトロ書店ファンのみなさま、あけましておめでとうございます。今年も皆様の読書生活がより素晴らしいものでありますように。そしてこのコーナーと本紙がそのお手伝いができますよう心から願うものであります。
 さて、新年一冊目の次に来るのはこの一冊、ご紹介させていただくのはこちら!
 『滔々と紅』志坂圭(ディスカヴァー文庫)物語の出会いには様々な形があります。ベストセラーだから、映像化されたから、賞を獲ったから、店頭で見かけたから、とありますが何よりも楽しいのが人から教えられたものを読む時です。もちろん、肌に合わないこともありますが、紹介して下さった方が何故この物語を面白いと感じたのかを考えるのもまた、読書の大きな楽しみでありましょう。新刊が出た際に書店さんにお邪魔したり何かイベントで見知らぬ方に出会うと「最近何か面白い本読まれました?」と訊ねるようにしています。そんな折、あるイベントの参加者のお一人が、本作を熱烈に勧めて下さったのです。ほんともう、見たことないほど熱烈に、です。
 長く作家をしていると、たとえ未読であっても作家の名前はどこかで見聞きしているものですが、不勉強にして志坂さんのことを知らずにいました。そして一読して、不勉強であったことを恥じたものです。
 『滔々と紅』は江戸末期の天保年間、吉原というある種の苦界を舞台に生き抜いた女性の一生を描いた物語です。遊郭ものといえば松井今朝子さんの一連の著作や隆慶一郎さんの『吉原御免状』などが頭に浮かびます。ですが、ここまで鮮烈で粋で残酷で容赦のない筆の運びはまさに「滔々たる」ものであり、前述のお二人にひけをとらないほど。新人の作とは思えない力強さに溢れています。志坂さんは二〇一五年の『沖の権左』以来新作を出されていないようです。一人でも多くの方に本作を読んでいただき、新作待望の気運を高めていけたらなあと思う新年でございました。


(仁木英之プロフィール)

いつもひとさまの小説を称え、頭皮の心配ばかりしている私ですが、この度新刊が発売されました。
 『レギオニス 興隆編』(中公文庫)と『黄泉坂案内人 思い出の向こう岸』(KADOKAWA)です。『レギオニス』は織田信長を長きに渡って支えた柴田勝家を主人公にした一代記であります。上から織田信長のプレッシャーを受け、下からは秀吉など優秀な若手の突き上げを受けて四苦八苦する組織人としての勝家をぜひお楽しみください! メトロ書店にて 好評発売中。



 
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