おかげさまで5周年

メトロ書店JPIC読書アドバイザー
長崎純心大学・短期大学非常勤講師
鈴木綾子
(ちいちゃんママ・改め・あやこママ)


村山早紀先生に
描いて頂いたモック


「モック、モック、出ておいで」で始まるお話会も今月で5周年を迎えました。60ヶ月、のべ約480冊の絵本を読んだことになります。これもおはなし会に足を運んで下さった皆様のご支援、ならびに日販をはじめとする出版各社のご協力の賜物と感謝し、厚く御礼申し上げます。思い起こせば、6年前のこと。以前から児童書に力を入れていた私たちは、2000年の「子ども読書年」をきっかけに「よし!お話会を始めよう」と思い立ちました。そして、ただお話会をするだけでなく、絵本サークルを作って、読者の方ともっと絵本の話をしよう、と決めました。
 「めとろおやこくらぶ」という名称は、長崎在住の児童文学作家・村山早紀先生に決めて頂きました。絵本の好きな人なら大人も子供も参加できる会にしようと思ったのです。アルファベットで書くと、頭文字でMOC=モック、マスコットキャラクターは「ふくろう」が良いと、かわいいふくろうのイラストまで描いて下さいました。これがモックの誕生だったのです。


第1回おはなし会旧メトロ書店本店
2000年1月22日(土)
狭い会場は狭いなりに雰囲気が出るのですよ。
秘密の小部屋みたいにね!

 最初におはなし会を開催した場所は旧メトロ書店本店(ホテルニュー長崎向かい・現在の「日本海庄屋」さん)の2Fの児童書コーナーでした。児童書コーナーとは名ばかりの本棚と本棚の間の狭い通路にじゅうたんを敷いて読む、という今思えば信じられないような場所での開催でした。

 さて、はじめてのおはなし会前夜、緊張してなかなか眠れない私は、頭の中でずっとおはなし会の段取りを考えていました。でも、何かがしっくり来ない・・・、どうしたらもっと楽しい会になるんだろう?そこでハタと思いつきました。

 どうせなら、マスコットキャラクターの「モック」の人形を登場させたらどうだろう、と。そこで夜中にガバッと飛び起きて、人形の製作にとりかかりました。本体は私の古いズボンの足の部分を切り取って、羽根やお顔はフェルトで作ります。でも、何分不器用なので思うように針が進みません。可哀想とは思ったけれど、母を起こして事情を説明すると、「んもう、何でもっと早う思いつかんやったとね!」と怒りながらも、イラスト通りにモック人形を作ってくれました。徹夜して出来上がったモックは・・・もうかわいいの、なんの。きっと子どもたちも好きになってくれるだろう、と確信しました。会のはじまりの「モック、モック出ておいで!」というかけ声は、いつもユーモラスなアイデアを提起してくれる「みきお姉さん」(メトロ書店川崎美紀係長)のアイデアでした。子どもたちが心を合わせてモックを呼ぶ、このかけ声がおはなし会への集中力を高めてくれることになるとは全く予期せぬことでした。
 

実は一晩で生まれたモック


かくして始まったおはなし会でしたが、初回から毎回数十人の親子連れがご来店くださり、アットホームな雰囲気の中、楽しい会を開くことができました。
 以来、毎月第4土曜日に2部制で6〜8冊の絵本や紙芝居などを読んできました。同年9月にはJR長崎新駅ビル・アミュプラザ長崎に移転し、より広い場所で楽しいおはなし会を開くことができるようになりました。時には100名近くのお客様がご来店された月もありました。おはなし会に来て下さったみなさま、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。