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今月のメトロニュース
2018.2/8発行 No.273  
特集 版元さんリレーエッセイ 横浜だより 次に来るのはこの一冊!

ステンドグラス
作家 仁木英之

 全国2700万メトロ書店ファンの皆様、こんにちは。次に来るのはこの一冊、第3回にご紹介するのはこちら!  
徳間書店より刊行されました、神野オキナさんの『カミカゼの邦』(2052円税込)神野オキナという名前に聞き覚えのある方は、筋金入りのライトノベルファンではないかと思います。『あそびにいくヨ!』全20巻(メディアファクトリー文庫、各626円税込)という代表作はアニメ化もされ、大ヒットとなりました。 元々アクションシーンの素晴らしい方でありますが『カミカゼの邦』ではよりリアルで、血生臭く、汗臭く、容赦ないアクションと人の交わりを描いておられます。  
 かつてフレデリック・フォーサイスやトム・クランシーの小説が大変な人気を誇ったことがありました。エスピオナージや国際謀略小説というジャンルで語られることの多い物語です。フレミングの007も同じ範疇ですね。 日本でこのジャンルが根付いたのはジンメルの『白い国籍のスパイ』(祥伝社文庫、818円税込) からのことでしょうか。日本での書き手といえば 柴田哲孝さんや福田和代さんが活躍されています。ただ、そこまで多くの作家さんが 参戦されているわけではありません。  
 国際謀略というものが日本人にとって縁遠いものであったこと。冷戦期のように危機が間近に感じられない時代が続いたからではないか、と考えています。しかし時代は変わり、日本の周囲にはより直接的な形で脅威を感じさせる国家や団体が増えてきました。 まさに今このとき、沖縄在住の神野さんがこの物語を上梓することには大きな意味があるように思えます。  
 小説家は 炭鉱のカナリアと同じで、時代の変化を大きく喧伝する力がある。まさにこの作品は、未来を先取っているのかもしれません。もしかして間近にあるかもしれない恐ろしい未来。ハードな物語を楽しみたいというあなたに おすすめの一冊です!

*編集長より:仁木先生ありがとうございました。小説家は「炭鉱のカナリア」じーんと感動しました。来月も「次に来るのはこの一冊」楽しみにしています。


仁木英之プロフィール

大阪生まれ。主な作品に『僕僕先生』『千里伝』『黄泉坂案内人』『大坂将星伝』など。近刊は『千夜と一夜の物語』(文藝春秋)『まほろばの王たち』(講談社文庫)。数年ぶりに丸刈りを卒業しようと思っていたら頭皮が許してくれませんでした。



 
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