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今月のメトロニュース
2017.11/10発行 No270  
特集 版元さんリレーエッセイ ステンドグラス ぶくぶくコラム 横浜だより

特集
心がほっこり癒される!動物の本

メトロ書店本店 文芸書担当 大束美紗子

「長崎くんちが終わるまでは夏」という感覚で毎年過ごしている私ですが、やはり10月末になると、肌寒い日が多くなり、ああ、冬に近づいているなぁと感じてきたこの頃です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目、お体気を付けてください。

 さて、そんな肌寒さを感じるころには、心がほっこりするような「癒し」が欲しくありませんか?癒しといえば「動物もの」!ということで、今回は、「動物」をテーマにした本を紹介したいと思います。

『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン、長山さき訳、新潮社、1,404円)
こちらは、2017年翻訳小説部門で本屋大賞を受賞した作品。装丁は落ち着いた薄茶の表紙に、真ん中にハリネズミがちょこんと可愛く描かれていて、でも少し寂しそうな、デザイン。―「親愛なるどうぶつたちへ ぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。」
自分のハリが大嫌いで、ほかの動物たちとうまく付き合えないハリネズミが、ある日、だれかを家に招待しようと思い立ち、手紙を書きます。しかし、「もし○○が来たら」「もし○○だと思われたら」など、もし、いや、でも、を頭の中で繰り返し妄想してしまい、なかなか手紙が出せません。孤独で臆病で、でも愛おしいハリネズミは、一体どうなるのか、気になってあっという間に読んでしまいます。読んだ後は、これまで一歩踏み出せなかったことに対して、勇気を貰えたような気がしました。

『ねこの証明』(森村誠一、講談社、680円)
森村誠一の講談社文庫100冊記念として発刊された今作は、なんと猫づくしの一冊。ねこエッセイ・ねこ小説・ねこ写真俳句と猫好きにはたまらない一冊になっているのではないでしょうか。
この本のエッセイ冒頭に「人間の生活に最も深く関わっている動物は猫と犬であろう。そして猫派と犬派は真っ二つに分かれる。宮本武蔵のような二刀流もいるが、少数派である。」という一文があります。まったくその通り!と思いながら、犬派の私は読んでいました。犬と比較しながら、猫について書かれているのですが、淡々とした書き口の中に、猫への愛が滲み出ていてなんとも小気味
良いです。ああ、猫もやっぱり可愛いなぁ、と最後は納得させられてしまいます。

『青い鳥の本』(文・石井ゆかり、絵・梶野沙羅、パイインターナショナル、1,512円)
こちらは、少し趣向が変わって、本で占うビブリオマンシーです。青い鳥=幸福を意味し、ビブリオマンシー=本をぱっと開いて、そこにある文章を読む占いを意味します。
占いの本、というと少し抵抗がある方もいるかもしれません。しかしこの本は、こうすれば良い、と説いているわけではなく、本を開く、その時々に、自分と向き合うための本だと思います。「今」その文章のどこにひっかかりを覚えるか、自分を今より良くするためのヒントが隠されているような一冊です。是非プレゼントとしていかがでしょうか?
今回は、動物にちなんだ本をご紹介しました。昨今は、ネコカフェやハリネズミカフェなどなど実際に触れ合える場所も増えてきて動物好きとしては、とても興味がひかれます。本の世界にも、まだまだ、動物が出てくる面白い小説、エッセイ、雑学本など、たくさんありますので、そんな視点で本屋を回ってみるのも楽しいですよ。


 
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