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今月のメトロニュース
2017.8/10発行 No.267  
特集 版元さんリレーエッセイ ステンドグラス横浜だより

版元さんリレーエッセイ

「新潮社 営業部 秋山 優様」

はじめまして。今年の春より九州・沖縄エリアを担当させていただいております、新潮社営業部の秋山と申します。これまでの人生、ほとんど九州の地に縁のなかった私ですが、唯一、長崎の街だけ来たことがありました。2009年、島への上陸が許可されたばかりの軍艦島に旅行に来たのです。コバルトブルーの海にぽっかりと浮かぶ島。上陸すればそこには、静かに朽ちていく街並みが広がっていました。ほんの100年前は5000人以上が生活していたとか…。まだ行かれてない方はぜひ!独特の雰囲気を持つ街並みにきっと圧倒されることと思います。
 さて、本に関するエッセイを…ということで、昨年春の刊行から、すでに何度も読み返しているイチオシ小説、平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)を紹介させていただきます。
 出会った瞬間から強く惹かれ合った天才ギタリストの蒔野聡史と通信社記者の小峰洋子、二人の恋愛を中心に、文明や文化、喧噪と静寂、生と死、そして「未来は過去をも変える」というメッセージ、複数のテーマが折り重なるように描かれた今作。丁寧に静謐に、しかし力強く紡がれた文章と、ドラマチックに交錯する2人の運命に胸が打ち震えました。人の感情を揺さぶる小説の力を、まざまざと見せつけられる傑作です。
 話題になったタイトルですので、目にした方も多いかもしれません。未読の方、いまからでも遅くありません!ぜひ手に取ってみてください。読了後の余韻は、「忘れられない昔の恋人」のように、何年経っても、心に残ることになると私は思います。
 ミステリ、時代小説に比べて、「恋愛小説」は売れないと言われて久しい昨今。「恋愛小説」と聞くだけで、手が伸びなくなってしまう方も多いことでしょう。しかし!!『ボヴァリー夫人』、『風と共に去りぬ』にはじまり、後世に渡って読み継がれ、その時代に生きた人の感情のゆらめき、理性をかなぐり捨てるほどの熱情、迷いと苦悩を克明に伝えることができるのは、「恋愛小説」に他ならないと、恋愛小説好きの私が、声を大にしてアピールさせていただきます。(※個人的意見です。)


【秋山優様プロフィール】

1992年東京生まれ、神奈川育ち。入社以来、営業部所属。好きなものは、小説と睡眠、おいしいごはん。休日は、ふとんと恋愛小説に溺れています。最近、ランニングはじめました。


*編集長より:同じ誕生日12月16日生(生年は20年違うけど)の秋山さんありがとうございました。来月はKKベストセラーズ村尾様からのリレー・学研の内田陽子さんです。どうぞお楽しみに!

 
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