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今月のメトロニュース
2017.3/14発行 No.261  
特集 版元さんリレーエッセイ ステンドグラス 横浜だより

版元さんリレーエッセイ

「文藝春秋 営業部 鈴木隆弘様」


はじめまして、文藝春秋の鈴木と申します。今回、〈版元さんリレーエッセイ〉のタスキをつなぐということで、家の本棚を眺めながら、自分と本のつながりを振り返ってみました。幼少期は『ピーターラビット』児童期はモーリスルブラン著『アルセーヌ・ルパン』思春期は司馬遼太郎、学生時代は志賀直哉と井原西鶴。何だか脈絡のない本棚(読書歴)です。そんな本棚の中から、今回は、4冊ほどご紹介させて頂きます。まずは『Aクラス麻雀』阿佐田哲也著(双葉社文庫)実は私、学生時代に本気で麻雀に打込んだ時があります。当時、某スポーツ紙で、麻雀が北京五輪正式種目になるというニュースが流れました。今では笑い話ですが、当時の私は今からオリンピック選手になる!と息巻き、アマチュア日本一を目指し、竹書房さん主催の麻雀最強戦なるものに毎年挑戦していました(最高成績は準決勝敗退、ちょっと自慢です)麻雀漬けの日々で、戦術だけでなく、勝負哲学を教えてくれたのが本書です。ちなみに、文藝春秋の創業者菊池寛は、日本の麻雀普及の功労者で、文藝春秋は昔、麻雀牌の製造販売もしていたそうです。次に『無境界家族』森巣博著(集英社文庫)学生時代、青春18切符で全国書店巡りをしたことがあるのですが、盛岡のある書店員さんから薦められた本で、天才児を育てた国際博打ちがくりだす破天荒な育児論×家族論×非日本人論の痛快エッセイです。ガツンとアタマに一発くる感じというか、一冊の本が人生を変えることがある、というのを実感できた本です。続いて『狂人の太鼓』(国書刊行会)。小説ですが、文字が1文字もありません。この本を手にとった時、衝撃を受けたのですが、ページ毎に版画が1枚ずつあるだけです。ページをめくるたび、読者の頭の中に、物語が生まれてくる不思議な本です。さらに、この本が面白いのは、読む(観る)人によって、物語の展開が違ってくることです。前半の版画は、読む(観る)人誰もが同じような物語を頭に思い浮かべますが、中盤から版画が複雑になることによって読む(観る)人によって展開、物語が違ってきます。最後は『翼』白石一文著(鉄筆文庫)です。元来、泣き上戸な私ですが、この本ほど泣いた本はありません。喫茶店で人目を憚らず号泣。「運命の人」が隣にいない人生に意味はあるのか、強烈に自身に問いかけました。
 番外:本棚の中には、書店や雑誌が舞台となっている映画DVDも。20代の頃、実在するロンドンやNYの書店に遊びに行ったことを思い出しました。『ノッティングヒルの恋人』『ユーガットメール』『珈琲時光』『プラダを着た悪魔』すべてオススメです。

『Aクラス麻雀
阿佐田哲也
(双葉社、576円)

『無境界家族』
森巣博
(集英社、576円)

『翼』
白石一文
(鉄筆、
648円)

鈴木様。ありがとうございました。御社と麻雀がこんなに関係があったとは!
 次号はかんき出版渡部様からのリレー、青春出版社プライム涌光の岩橋様です。
どうぞお楽しみに。

【文藝春秋 鈴木隆弘理様 プロフィール】

1978年静岡県生まれ 大学卒業後、直販版元を経て文藝春秋入社。雑誌営業部所属。趣味は麻雀。ホエール「常打賭人」と呼ばれる、ギャンブルだけで長者番付にのっている世界に100人もいないスゴイ人たち(億万長者)に興味津々。

 
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