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メトロニュース
2013.7/5発行 No.218  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラム ステンドグラス

ぶくぶくコラム
北九州市 稗田照太郎 様 (10歳)

ぼくが今まで読んだ本で一番心を揺さぶられたのは、モーリス・ルブラン原作、南洋一郎文『黄金三角』だった。
この本に会ったのが小学校三年のころ、勉強と遊びにに明け暮れていた。
手に取って読んだ最初の感想は、「ただこわい」の一つだけだったのを今でも覚えている。たしかにこれは元々大人向けに書かれたものだし、子ども用にちぢめたものでもショックは大きかったのだろう。
だが読み重ねていくうちに、この作品が持つモーリス・ルブラン独特の物語のスケールの大きさと山あり谷ありのストーリーに、まるで底なし沼に足をふみ入れたようにぐいぐいとはまっていった。
ある看護士がおそわれた。危うく連れ去られそうになったが、そこに八人の傷病兵がどこからともなく現われ杖やステッキを振り看護士を守り切った。よく見ると、その八人は皆、彼女が治療した兵だった。八人の筆頭、ベルバル大尉はこれからもあなたを守ると真剣に言うが、なぜかそのコラリーといいう看護婦は拒むばかりだ。
その夜、コラリーの住んでいる古い大きな建物の中で殺人事件が起き、コラリーの夫エサレ・ベイが死んでしまった。だがその裏には、とてつもなく大きな「三億フランの事件」が隠れ、ベルバル大尉とコラリーがその秘密をあばこうとする・・・。
という形式で話は続くのだが、これには三分の一ほどしかシリーズを通しての主人公、アルセーヌ・ルパンは登場してこない。かげながらベルバル大尉やコラリーの手助けをし、最後に黒幕をつかまえるのもルパンだ。
最後の最後に、ルパンはフランスの首相を呼んでまで大悪党の宝物を渡すのだが、この宝物の隠し場所も面白い。答えはh本で探してみてください。
この『黄金三角』は、ポプラ社の子ども用を買う方が読みやすく、面白い。あまり堅苦しくないものだ。

『黄金三角』
モーリス ルブラン
(ポプラ社、630円)
編集長より
照太郎さん、ありがとうございました。19年のメトロニュース史上最年少のご投稿でした。このお手紙を頂いた瞬間、文章の素晴らしさに社員一同どよめきました。ぜひ将来はメトロ書店の入社試験を受けて下さい。店長候補として採用させて頂きます。

 
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