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今月のメトロニュース
2012.1/5発行 No.211  
特集 版元さんリレーエッセイ

版元さんリレーエッセイ

「集英社サービス 山前広倫 様」
「世界で一番売れなかった本」って、何だかご存じですか。
〈ベストセラー〉だったら、もっとも普及している『聖書』。それから、『ギネスブック』とか『ハリーポッター』とか、すぐにいくつかポンポンと思い浮かびますよね。  
でも、〈売れなかった本〉っていうのは、「売れなかった」だけに、全然知られていません。気になったので、インターネットで調べてみました。  
あるwebサイトで、『誰も読まなかったコペルニクス』(オーウェン・ギンガリッチ、早川書房、2415円)という本を紹介しているのを見つけました。  
その本の中には、コペルニクスの著書『天球の回転について』は、「空前絶後のワーストセラー」だったという記述があるそうです。  
コペルニクスといえば、「地動説」ですね。当時の宗教上の理由から、広く普及しなかったのは、容易に想像出来ます。でも、それは現代のような商業出版が始まる、はるか昔のこと。では、商業出版史上一番売れなかった本とは、一体何だったのでしょうか。  
結論としては、分かりませんでした。ただ、書名は不明ですが、作ったうちの3%しか売れなかった本というのもあるみたいです。  
よくよく考えてみれば、「売れなかった」というのは、関係者にとっては不名誉なことで、その詳細が表に出て来ることは、なかなか無いのでしょうね。  
それにしても、〈一冊も売れなかった本〉というのは、はたして存在するのでしょうか。発禁や回収など、よほど特殊な事情があったものを除き、売るつもりで作られて、一冊も売れなかった本というのは、おそらくこの世に存在しないのではないかと思います。  
本屋さんに「一冊も売れたことのない本」という本が並んでいたら、どうでしょう。興味を駆り立てられませんか。きっと買う人間がいるはずです(私は買っちゃいます)。  
人間の好奇心というのは妙なもので、逆説的ですが、「一冊も売れなかった」ということが、却って〈セールスポイント〉になり得るということもあると思うんです。  
と、これは極論ですが、本の見せ方をどんな切り口にするかで、お客様の興味の感じ具合も違って来ます。それぞれの本が持つ世界を少しでも多くの人に体験してもらえるよう、ユニークな切り口を本屋さんに提案するのも、私たち出版社営業の人間の仕事です。

『誰も読まなかったコペルニクス』
オーウェン・ギンガリッチ
(早川書房、2415円)

【山前広倫 様プロフィール】
1975年、東京都生まれ。書店営業歴13年目。  
営業担当地域:東京・神奈川の一部及び、九州・沖縄全域  
好きな食べ物:〈餃子の王将〉の焼き餃子。チーズが濃厚に効いた、カルボナーラ・スパゲッティ  
特技:〈餃子の王将〉の生餃子を焼くこと。オムレツ作り。

 
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