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2011.7/5発行 No.205  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラム ステンドグラス

特集
祝★映画化!神様のカルテ(アンド釣り日記)

「祝★映画化!神様のカルテ(&釣り日記)」

 主人公は栗原一止(くりはらいちと)という奇妙な名前の若手医師です。彼は信州松本市にある24時間365日患者を受け入れることを表明している周辺地域の中核病院で内科医として勤務しています。 そこでアルコール中毒と風邪と終末を迎えた患者を相手に、過酷な勤務をこなしています。彼の特徴は、夏目漱石を読み過ぎたということで喋り方が実に古風です。周囲からは変人というレッテルを貼られています。
 しかし、患者や看護師からの人望は薄くなく、山岳写真家でもある可愛い妻、熊のような風貌の外科医、憎まれ口を叩きあう仲の看護師、同じ下宿の「男爵」という綽名の画家、「学士殿」と呼ばれている万年博士課程の学生など、愉快で個性的な仲間に囲まれて生活しています。そんな彼に、学士殿の不幸、熊の恋愛などの小市民的な事件と、仲良くしていた患者の死や大学病院医局への転勤話などの医師としての先行きを考えさせる事件が押し寄せます。
 「ゴッドハンド輝」のようなスーパー技術があるわけではない。「白い巨塔」のような醜悪な争いがあるわけではない。「ブラックジャックによろしく」のような熱っぽさがあるわけではない。しかし、神の手を持つ医者はいなくてもこの病院では奇蹟が起きます。
 多忙な主人公である一止を中心に、本当にやさしい感性の中で、診療、友人、隣人のことなど、ハードな日常の中での出来事が繰り広げられます。
  これだけの超過重労働の中で、患者さんだけでなく、同僚、友人、家族、隣人など、接するすべての人々に対する思いやりを十二分に持ち続けられることは、素晴らしいことだと思います。
 人は生きているうちは、「生」というものにあまり敏感でないと思います。もちろん元気に健やかに暮らせる有難さを感じてはいますが、そもそも「生きるとは何か」という問題を真剣に考えるゆとりはあまりないのではないでしょうか。 それはまた「死」についても当てはまるでしょう。「生と死」という人間にとって根源的なものを日常的に直視している職業の一つが医師でしょうが、「こんな医師もいるんだな」、また「いてほしいな」と思うのです。不器用ながらも要所要所はきちんと締める、そんな医師がここにいます。
 多くの場合、精神的、肉体的余裕をなくし、投げやりになったり、心を閉ざしたり、怒りっぽくなったりと診療や家庭生活などにもいろいろマイナスの心理・行動として表れやすくなると思います。しかし、主人公はいつも前向きに、人の気持ちを大切にして、生きていこうとする様子が伺われます。それが医療であったり、隣人の人生問題であったりと、外見は違っても困った人たちをそのまま見過ごすことが出来ず、ちょっとした屁理屈っぽい言葉は出てくるものの、親身になり行動していきます。
 それは、人の幸せ、自分の幸せにつながって来ているということが、最後で明らかにされるでしょう。その前にも、患者さんをはじめとする、人々とのふれあいを十分楽しんでいる様子が伝わってきます。
 印象的だったのは、患者の死に立ち会い、しあわせな死が感動的に描かれるところです。久しぶりに本を読んでいて涙が出ました。皆さんも、是非この感動を味わってみてはいかがでしょうか。
 映画『神様のカルテ』が2011年8月27日に公開されます。

神様のカルテ
『神様のカルテ』
小学館、夏川草介
\580

さて、話は変わりまして・・・
「修行あるのみ」
「人生、死ぬまで修行」という言葉をよく聞きますが、私の趣味である魚釣りもこれに似たようなことがあります。釣り歴だけは長い私ですが(15年ぐらい)、釣技については「まだまだ新米だな」と思い知らされることばかりです。  先日、魚釣りの大会に参加した際も、愛する竿を折ってしまい自分のリズムを崩してしまいました。しまいには私の心も折れてしまいました。結果はもちろんチーン(惨敗)であります。
毎度の事ながら、釣りの難しさを実感します。 魚釣りもやはり修行が大事と思い知らされました。 しかしどんなに頑張っても、魚の心だけは読めません。できることなら魚と友達になりたいです・・・。 これからも仕事もプライベートも修行を続けていきたいと思います。
(本店 相良嘉久次)





 
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