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2011.6/5発行 No.204  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラムステンドグラス

ぶくぶくコラム
『 私が本屋を好きな理由 』(長崎県 長崎市 H様)
 若い頃に読み親しんだ本をもう一度読みたい、という動機から、先日ついに電子書籍を購入した。文字を拡大できて読みやすい、と周りの友人からも評判だったからだ。  使い方を覚えるのに苦労したが、なるほどこれは確かに便利である。読みたい本は、読みたくなったときに、いつでもどこでも手に入れることができる。これはこれで、とても素晴らしい道具だと思う。
  しかし、それでも私は、本屋が好きだ。わざわざ足を運んででも「あの空間に行きたい」「あの店員に会いたい」と思わせてくれる本屋が、世の中にはまだまだたくさんある。  確かに、特定の本を探して購入するだけならば、インターネットで充分かもしれない。しかし、「わくわくしたい」「知識を深めたい」「自分の世界を広げたい」といったような、漠然とした目的から本を探すとなると、インターネットでは難しい。そういった本を探すのは、やっぱり本屋が一番だ。
  私が本屋に行きたくなるのは、そこが、自分の人生を変えてしまうような本と予期せず出会える場所だからだ。一見アトランダムに並べられた本と本の間に隠れた関連性があったりと、店員の試行錯誤や工夫、思想といったものが垣間見えるし、その関連を辿って行くうちに、心の裡に持っていた漠然とした目的とぴったり合致するような本に巡り会えたりする。「ひょっとしたらすごい出会いがあるかもしれない」そう思いながら、あてどもなく棚と棚の間をぶらぶら歩くのが、とても好きなのである。
  何でもその場に居ながら手に入る時代、わざわざ足を運んで出向くというのは、贅沢なことになりつつあるのかもしれない。最近は、インターネットの書店を現実にしたような、無味乾燥な本屋が増えてきたが、『贅沢』を存分に味わわせてくれる本屋が、これからもっと増えてくれることを切に願っている。


 
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