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今月のメトロニュース
2010.8/5発行 No.194  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラム

特集
本と私の出会い方

 
☆強制編 読書感想文
 8月にはいり、夏休みも半ばとなりましたが、学生の皆さま、夏休みの宿題は順調でしょうか。私は毎日コツコツやるような性格ではなかったので、友だちとの約束のない日にまとめて「夏休みの友」を解き、自由研究は何にしようかと散々悩んだ挙句毎年空き箱で貯金箱を作っていました。観察日記をつけるために育てた朝顔の葉を正体不明の幼虫に食べつくされたことも今ではいい思い出です。
 さて、夏休み、本、と来れば「読書感想文」ですね。小さいころから本を読むのは好きでも、感想を書くのが苦手だった私は、毎年毎年苦労しながら原稿用紙を埋めていました。今回は、そんな読書感想文の思い出について書いてみようと思います。
 初めての読書感想文、小学校一年生のときに書いたのが、『エルマーのぼうけん』(ルース・スタイルス・ガネット著、福音館書店、1260円)でした。
 エルマー少年が、「どうぶつ島」に捕まっている子どもの竜を助けに行く物語。この本は、本当に大好きで何度も何度も読みました。そしてここが面白かったとか、ドキドキしたとかそういった感想を一生懸命書いた記憶があります。
  エルマーのぼうけん

 小学校三・四年生くらいで書いたのが、『わたしのいもうと』(松谷みよ子、偕成社、1260円)です。
 転校をきっかけにいじめにあってしまった女の子の話です。先に紹介した『エルマーのぼうけん』とは真逆の本当に悲しい話で、小学生の私は、その結末に非常にショックを受けました。薄い絵本なのですが、いろいろなことを考えさせられる作品です。
  わたしのいもうと

 ワクワクする話、悲しい話、感動する話などいろいろな本を読みましたが、感想を書くこと自体できなかったこともありました。中学校三年生のときのこと、背伸びして小難しい話を読もうと思い、太宰治の『人間失格』(太宰 治、角川文庫、300円)を選びました。
 しかし、読んだはいいものの、何を書いていいか一切浮かんできません。しばらく白い原稿用紙を見つめていたのですが、どう頑張っても書けないと思い、慌てて他の本を読みました。
 読書感想文が得意な方も不得意な方もいらっしゃると思います。本なんか読まずに外で遊びたい!という方もいらっしゃるでしょうが、一生ものの一冊に出会えるかも知れません。ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。(デイトス店 S・K)

☆衝動編 ジャケ買い
 皆さん、「あ、この表紙好き!」と衝動的に本を手にとってしまった事ってありませんか?なんかいい本出てないかな〜とフラリと入った書店でキラリと光る表紙。これは!と思わず手にとり、うっかりレジへ持っていってしまえばそれは立派なジャケ買いです。私はちょくちょくジャケ買いをしてしまいます。
 森見登美彦さんにもこのジャケ買いで出会いました。出会った当時、ASIAN KUNG ― FU GENERATIONというバンドが好きだったのですが、そのバンドのCDジャケットのイラストを毎回手掛けているのが中村佑介さんという方でした。中村さんのイラストが表紙の『夜は短し、歩けよ乙女』(森見 登美彦、角川書店、1575円)
 これを書店で見かけたとき、まさに、これは!と手にしていました。もちろん、表紙ありきで買ったのですが、家でページをめくってみるとあのモリミーワールド全開の世界が広がっており、当時まさに自分が住んでいた地域が舞台となっているのも手伝い、いっきにモリミーファンとなってしまいました。ちなみに単行本も文庫本も中村さんのイラストですが、個人的には単行本のほうがお勧めです。他に、同著者では新カバー『四畳半神話大系』(森見 登美彦、角川書店、700円)、他の作家では有名どころで石田依良さんの『親指の恋人』(小学館、1575円)でもイラストが楽しめます。中村佑介画集『Blue』(飛鳥新社、3990円)ではこれまで担当したカバーイラストも収録されています。
  夜は短し、歩けよ乙女

 もう一つ、これまでのジャケ買いで大きな出会いがありました。それは酒井駒子さんのイラストです。この方の場合は絵をもともと知っていたのではなく、書店で『夜の鳥』(トールモー・ハウゲン、河出書房新社、1575円)『ヨアキム〜夜の鳥2〜』(トールモー・ハウゲン、河出書房新社、1680円)を見つけたとき、なんとも気になる表紙だったので手にとってしまいました。   夜の鳥

 そして遅ればせながら酒井駒子さんがとても有名な絵本作家さんだということを知りました。この2冊の本がきっかけで酒井さんを知り、ちょうどタイミングよく絵本原画展が近くで開催されており、酒井さんの絵を見ることができました。そして会場でまたうっかりジャケ買いをしてしまったのが酒井さんの『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社、1260円)、アンネ・エルボーの『おつきさまは、よる、なにをしているの』(ひくまの出版、1680円)でした。
 以来、酒井さんもですが、すっかりアンネ・エルボーのファンにもなってしまいました。もちろん、ジャケ買いってバクチのようなものですから失敗もたくさんあります。でも、こんなふうに点が線になって繋がっていく出会いを与えてくれるものでもあると私は思うので、ついつい今日も本のカバーに目を向けてしまうのです。(博多店 H・K)
  おつきさまは、よる、なにをしているの


 
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