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2010.7/5発行 No.193  
特集 ぶくぶくコラム ステンドグラス

ぶくぶくコラム
『 福岡県福岡市 K・H様 』
 子供の頃、よく一人で自転車に乗って近くの本屋に行った。習いごとがある日以外、週に3日は行っていた。当時は少女マンガしか読んでいなかったのに、なぜかいつまでも本屋にいた。高学年と呼ばれる小学5年ぐらいから、家にいるよりも本屋にいる方が気が楽だった。
  本屋さんは実家が経営していたパチンコ屋よりずっとずっと静かだった。タバコのにおいも少ない。時折、文庫コーナーに行った。難しそうなぶ厚い文庫を開いてみる。意味がよく分らなかったけれど、なんだか大人になったみたいだ。   家では朝から晩までテレビがつけっぱなしだった。テレビの中はいつも楽しそうで、みんな笑っている。景気がよかったから、夏休みは海外旅行へ行き、欲しいものは大体いつも買ってもらえたのに私は家よりも本屋が好きだった。
  中学生になると、林真理子のエッセイを友達から借りて読むようになった。気が付けば活字ばかりの本しか手に取らない私がいた。一人で、じっくり、想像にふける十代は武者小路実篤を尊敬していた。 本は、私をいつまでも温かく見守ってくれているような気がしてならない。名作といわれる文章の良さが四十代手前にして、やっと分かるようになってきたのだ。 小学生の頃は素通りしていた古典コーナーは、今や必ず立ち寄る場所となった。
  結婚して持った家庭ではテレビはほとんどつけない。自分で選んだ番組しか見ない。 本も結局自分で手に取ったものしか、買った後はそう読まないので、必ず本屋に行く。何でも自分で選んで生きたい。 人生は有限。つい忘れそうな事実を今日も胸に刻んで、本をパートナーに充実した日々を過ごしたい。
    
 
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