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2009.11/5発行 No.185  
特集 ぶくぶくコラム ステンドグラス

特集
 

メトロ書店デイトス店グランドオープン

  私的には今年の海外作品のベストは『グラーグ57』 上・下(トム・ロブ・スミス、新潮社、各¥700)で決まりです。
  スターリンからフルシチョフへと大きく変化するソ連を舞台に、主人公レオ・デミドフが様々な困難に立ち向かうサスペンス小説です。極寒の地で彼を襲う拷問や飢えに苦しむ姿の描写は鬼気迫るものがあります。ストーリー展開も一級品で、ここ数年の傑作と言っても過言ではないでしょう。本書は三部作の二作目に当たります。レオとその家族に幸せは訪れるのか、続きが気になります。未読の方は、一作目の『チャイルド44』上・下(トム・ロブ・スミス、新潮社、上巻¥740・下巻¥700)からお読みください。

『グラーグ57』 上
『グラーグ57』 下
 
『チャイルド44』上
『チャイルド44』下
グラーグ57
グラーグ57下
 
チャイルド44上
チャイルド44下
トム・ロブ・スミス
新潮社、¥700
トム・ロブ・スミス
新潮社、¥700
 
トム・ロブ・スミス
新潮社、¥740
トム・ロブ・スミス
新潮社、¥700

  『グラーグ57』の余韻と映像化による話題の影響を受け、『不毛地帯』一〜五巻(山崎豊子、新潮社、一巻¥860、二・四巻¥780、三・五巻¥820)を読み始めました。
まだ一巻目の半分くらいですが、こちらも酷寒のシベリアでの悲惨さがこれでもかと重く伝わってきます。読者を圧倒しながらも物語にぐいぐい引き込む、大家と呼ぶに相応しい著者の筆力にただ脱帽です。
  最近映画が公開された『沈まぬ太陽』一〜五巻(山崎 豊子、新潮社、一・五巻¥620、二〜四巻¥700)も気になりますし、今年は新作『運命の人』一〜四巻(山崎 豊子、文藝春秋、各¥1600)も刊行されました。
また、エッセイの連続刊行も始まりました。私のような平成育ちにとって、山崎作品に触れることで昭和を知ることができるのです。
  さて、昭和の大家と言えばやはり松本清張でしょう。今年は生誕百年ということで、特に盛り上がっています。映画公開が近づいている『ゼロの焦点』が光文社からは「カッパ・ノベルス創刊50周年特別版」として五百円で発売されました。
『不毛地帯』
『沈まぬ太陽』
 
『運命の人』
『ゼロの焦点』
不毛地帯
沈まぬ太陽
 
運命の人
ゼロの焦点
         
  デアゴスティーニ・ジャパンからは、雑誌「週刊松本清張」(創刊号特別定価¥290、通常定価¥580)が、小学館からはDVD BOOK「松本清張傑作映画ベスト10」(¥3465)の刊行も開始されました。
福岡の小倉には松本清張記念館があります。「清張ワールド」を堪能できる素敵な空間です。ぜひ一度は訪れて頂きたいと思います。
最後は「ポスト清張」の一人、高村薫の超大作を紹介。二〇〇二年に刊行された『晴子情歌』上・下(新潮社、各¥1890)から『新リア王』上・下(新潮社、各¥1995)『太陽を曳く馬』上・下(新潮社、各¥1890、)と三部作が今年で完結しました。計六冊に及ぶ巨編です。昭和から平成へと移り変わる時代を背景に、政治・宗教というテーマを題材にしながら人間を描くことに挑んだ、著者渾身の作品です。
『1Q84』ばかりが目立ちましたが、今年は近年まれにみる文芸大豊作の年。慌ただしい年末年始が来る前に、今年の豊作振りに感謝しながら、大長編の世界にどっぷり浸って秋の夜長を過ごすのはいかがでしょう。      (メトロ書店神戸御影店 S・T)
 
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