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メトロニュースバックナンバー2009
2009.3/5発行 No.177  
特集 版元さんリレーエッセイ ぶくぶくコラム

版元さんリレーエッセイ
「こぐま社 Y様」
 出版社不況と言われて久しいものがありますが、さて、一年間に出版される新刊書の点数はいったいどのくらいあると思われていますか。昨年2008年でというと約7万6千点。想像もつかないですよね。小社の分野である児童書では4400点、そのうち絵本は1800点。これでも少しは減っているのです。このうち読者の目に触れる本はいったい何点あるのでしょう。図書館の司書や保育所の先生でも、その半分もみられていないと思います。多くは、初版の一回きりで消えていってしまっているのです。発行点数だけが多くて、発行部数も売上金額も年々減ってきています。これは出版界の大きな問題でもあるのですが、なかなか改善されません。もともと絵本はロングセラーの世界なのですから、もっと吟味しながら出版してもいい分野だと思うのです。まあ小社のように、昨年の新刊が3点というのも少な過ぎる気がしますが…。
 さて、ではなぜ絵本はロングセラーなのでしょう。絵本には一部の例外を除いて、ベストセラーはありません。それは子どもたちが評価してくれるからです。幼い子どもが書評を読んで「お母さん、この本買ってきて」とは言わないですし、保育園で「○○ちゃん、この絵本なかなかよかったから読んでみたら」と口コミで広がる事もないのです。
 今年40周年を迎える小社刊の『わたしのワンピース』(にしまきかやこ)も今でこそ140万部を超えるロングセラーになっていますが、出版当初の5年間はまったく売れませんでした。この絵本が売れ出したのは、新聞に「いつも図書館の棚にない本」として紹介されたからです。それは貸し出し回数がダントツに多かった結果です。子どもたちが受け入れてくれたのです。ロングセラーを生み出すことは至難の業ですが、これからも挑戦する出版社であり続けたいと願っています。

【H様プロフィール】
 1958年大阪生まれ。 日本全国泊まったことのない都道府県はありません。 お酒と温泉があればどこへでも。 勿論仕事優先で。
 
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