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メトロニュースバックナンバー2008
2008.11/5発行 No.173  
特集 文具さんリレーエッセイ 編集後記

特集
あなたはどう思いますか?「出版社別」?「作家別」?
「文庫は”作家別”に並べるべき!?」


   メトロ書店では、常日頃から、「どのようにすればお客様に分かりやすく、かつ買って頂けるか?」ということを考えながら、棚作りを考えているが、その中に、「文庫の並べ方」問題があった。
  つまり、文庫は、「出版社別」に並べるべきか、「作家別」に並べるべきか、という問題である。
  メトロ書店は開店してから数十年間、ずっと文庫は「出版社別」に並べてきたし、おそらく、日本の書店は同じように「出版社別」に並べている書店の方が多いのではないかと思う。(よって、この並び方に慣れていらっしゃるお客様も多いと思う)
  しかし、それで良いのだろうか?ということで、ここしばらく、メトロ書店の社内でも侃々諤々、議論が続いていた。



「作家別」棚派の意見は以下の通りである。
たとえば、吉田修一先生のように、幅広く様々な出版社から本を出している著者の文庫を探すのに、文春、新潮社、幻冬舎、講談社と一社ずつ、出版社の棚を探して回るお客様はどのぐらいいらっしゃるのだろうか?むしろ、作家ごとに並んでいる方が便利だし、親切である。昔のように、「文庫は○○社でないとね」というようなこだわりを持っていらっしゃるお客様が昨今では残念ながら減っているのではないか?
メトロ書店の場合は全商品をコンピュータで管理しているため、出版社ごとに並んでいないと売れ行きチェック(手作業)ができない、ということはない。
 …という具合に、「探している人への利便性」が主な理由だ。
 
一方、「出版社別」棚派の意見は以下の通りである。
出版社別に並んでいる方が背表紙のデザインに統一性が見られ、見た目がごちゃごちゃしなくて済む。
○○社の新刊、と思って探すのに作家別では不便である。
出版社主催のフェアは、作家別にしてしまったら、どこに置けば良いのか?
あまり有名でない作家やアンソロジー、共著の作品などはどこへ置けば良いのか?
出版社は(実は)各社とも文庫に対しては「B社が○本あるなら、S社は○本」という具合に、棚の本数やレイアウトにもこだわり、というか暗黙のルールがあるが、それを崩してしまって良いのか。
…という具合に、「見た目の統一感。売り場の整然さ」が主な理由だ。



  メトロ書店では、このように会議を行うたびに意見が分かれ、なかなか議論が先に進まなかった。が、先日の会議で、「やったことのないことでも、やってみてから考えよう」という結論になった。実際に、文庫を作家別に並べている大型書店を見学に行ったスタッフが「そう思ったほど見た目は悪くない」という感想を述べてきたせいもある。
  ところが、本店(400坪)や神戸御影店(500坪)のような大型店でいきなり並べ替えの実験を行うには、相当な手間がかかる。どうしよう…と、思っていたところ、「うちがまずはやってみましょう」と博多店(70坪)の山口店長(当時)が手を挙げた。

▲作家別に並べ替えた文庫棚
 かくて、10月19日日曜日の閉店後の21時、メトロ書店初の試み、文庫の作家別並べ替え作業がスタートした…が、予想よりもかなり手間がかかり、結局終了したのは、朝の開店時間ギリギリだった。

 なぜ、手間がかかったのかというと、並べ替えている途中で結構悩むことがたびたびあったからである。
  たとえば、時代小説は同じジャンルで並べるべきか?北方謙三は時代小説では?いや、ミステリー作家だ、という具合である(結局、北方謙三は「き」の棚にまとめた。また、その方が見やすかった)

  さあ、この試みはどうなるのか?ぜひメトロ書店博多店にお立ち寄り下さい。また、このメトロニュースをお読みのお客様もぜひご意見やアドバイスをいただければ、と思っています。

川崎 綾子



 
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