2008年1月5日号・第163号 news@metrobooks.co.jp(←投稿はこちらへ)


メトロスタッフに聞きました!売れた売れないにかかわらず・・・
『2007年一番良かった本!』


◇川崎綾子(統括店長)
『悪人』(吉田修一、朝日新聞社、1890円)
 吉田修一がミステリーを描く、と言われて、一体どんな作品なのだろう?とワクワクしていたが、期待通り、いや、それを上回る面白さに唸らされた。間違いなく今年一番面白かった本である。しかも、長崎人が容疑者、福岡人が被害者、事件現場は佐賀県という設定も楽しかった。
 
◇山下顕治(メトロ書店本店・副店長)
『不都合な真実』(アル・ゴア、ランダムハウス講談社、2940円)
 アメリカ合衆国元副大統領のゴア氏が、長年取り組んできた地球温暖化問題について、詳細なデータとわかりやすい写真てんこ盛りで説明した1冊。私が子供の頃などは「これから地球はどんどん寒くなり、氷河期が訪れる!」なんて言われてましたが、現実はその真逆の方向に進んでいる…。
 
◇田中政美(メトロ書店本店・副店長)
『佐藤可士和の超整理術』(佐藤可士和、日本経済新聞社、1575円)
 いまをときめく?佐藤可志和の[デザイン]ではなく[整理術]の本です。物質的なものから情報の整理術そして、活用術までが網羅されています。物質的な整理方法をPCのアイコンからヒントを得るとこなど感心するばかりです。
 しかしながらこの方のすごいとこは「現状」を俯瞰(ふかん)視する能力が優れているところにあると思います。真っ白の装丁も目を引きます。
 
◇東野慎一郎(メトロニュース編集長)
『棋神』 (写真/中野英伴・文/大崎善生、西日本新聞社、2800円)
 将棋の棋士たちの対局時の姿を撮った写真集。若かりし頃の羽生善治の「ハブにらみ」はやはり鬼気迫るものがあります。多くの棋士たちが、今の自分と同じ若さで大舞台にたち、良い表情を見せています。少しでも彼らに近付きたい、意識を高めてくれた昨年の1冊。
 
◇四辻昭義(メトロ書店本店・ビジネス書担当)
『となりのクレーマー』 (関根眞一、中央公論新社、756円)
 様々なクレーマーとのやり取りが出てきます。著者が大手百貨店のお客様相談室で勤務していた実体験に基づいたクレーム事例で、社会人にとって勉強になる1冊です。(先日は関根さんが本店に来られて、サインを頂きました!)
 
◇池内友美(メトロ書店本店・文庫担当)
『歳月』 (茨木のり子、花神社、1995円)
 この本は、著者が生きている間は発表しないでほしいと出版社に遺言していた、亡き夫をよんだ詩集になります。この詩集をまとめた甥が何故出版しないのかと本人に尋ねたところ「一種のラブレターのようなもので、ちょっと照れくさい」と答えたそうです。
 ですが、そんなに甘いものではなく、読み進めると何度も心が締め付けられそうになります。甘い恋愛小説に飽きた方にはおすすめです。
 
◇川並敏文(メトロ書店本店・文芸書担当)
『前田の美学』 (迫勝則、宝島社、1575円)
 落合が認め、イチローが憧れる前田智徳選手。
 この本は、07年9月1日に2千本安打を達成した同選手の野球に対する真摯な姿勢や、「天才」と呼ばれる男の光と影、「前田は死にました」に代表される前田語録を収めた1冊です。
 野球ファンにとっては『バントの神様』『明日への送りバント』『野村ノート』に続く必読の書です。(川並調べ)
 
◇溝口真実(メトロ書店本店・児童書担当)
『給食番長』 (よしながこうたく、長崎出版、1575円)
 「嫌いなものなんか残しちゃえ!」番長を筆頭に給食をきちんと食べないこどもたち。みんなはいつも好き嫌いばかり。そんなある日、ついに怒った給食の先生たちは、家出をしてしまいます。番長は、自分たちだけで給食をつくってみせると自信満々でしたがせっかくつくった給食をみんなにのこされてしまいます。
 給食をつくる大変さと、そこに込められた本当の気持ち。絵も面白く博多弁バイリンガル絵本で九州の方は特に楽しめる内容だと思います。
 
◇森美穂(浜町店・副店長)
『ありがとう、さようなら』(瀬尾まいこ、メディアファクトリー、1260円)
 作家でありながら、現役中学教師でもある著者の学校生活のエピソードを綴ったエッセイ集。この本を読んだとき、昔学校の先生が夢だったことを思い出し、楽しく読むことができました。先生と生徒、そしてそれをとりまく環境の中で心温まるお話がたくさん詰まった1冊です。
 教師と子どもたちの気持ちが分かりやすく書かれており、いろんな立場の方に読んで欲しいです。
 
◇山口美奈子(博多店・フレスタ千早店副店長)
『サイコーですか?最高裁!』(長嶺超輝、光文社、1365円)
  『裁判官の爆笑お言葉集』の著者の第2弾。
 『爆笑〜』も面白いのですが、こちらもなかなか面白いです。
 一般の人は殆ど縁が無い最高裁の建物の詳細から、身近だけれどきちんとやっているひとがあまりいない「国民審査」までこの1冊で最高裁がわかる!
 
◇菅秀広(博多店・新書担当)
『男はなぜ急に女にフラれるのか?』(姫野友美 角川書店、760円)
 『女はなぜ突然怒り出すのか?』の続編で、前作のテーマが“女性の体と心”だったのに対して、今回は“男と女の思考回路の違い”を徹底的に掘り下げています。女はなぜ男の携帯電話の着信履歴をチェックするのか?男はなぜすぐに「あの女は俺に気がある」と思ってしまうのか?女はなぜ、男のプライドを傷つける言葉を平気で言うのか?
 …女性の言葉と行動が気になる、世の男性達にぜひ読んで頂きたいです。
 
◇金子恭平(博多店・文庫担当)
『妖怪変化 京極堂トリビュート』(あさのあつこ・西尾維新ほか、講談社、1260円)
 本書は、12/22(土)に映画「魍魎の匣」が公開中の京極夏彦原作のシリーズ最新作!…ではなく(笑)、人気作家達によるアンソロジーです。『バッテリー』のあさのあつこによる「自分を鬼とよぶ娘の話」や、「戯言シリーズ」の西尾維新による「自分が認識できない男の話」・・・など原作者、京極夏彦に劣らない強烈な短篇・漫画がぎっしり詰まっています。
 次作、『鵺の碑』が待てない人にオススメです。
 
◇小島淳代(フレスタ千早店)
『客室乗務員は見た!』 (伊集院憲弘、新潮社、 460円)
 この本を読んだ時は、ビックリ!でした。接客業はいろいろなお客さまと遭遇します。限られた空間のなかで…。しかし、しかしこの場合は上空なんで。
 世界各国のお客さまと奮闘する乗務員に頭がさがります。
 
◇吉川綾華(外商部)
『正義のミカタ 〜I'm a loser〜』(本多孝好、双葉社、1575円)
 いじめられっこ人生まっしぐらだった蓮見亮太は、一念発起してなんとか三流大学に入学し、大学デビューしようと考えていた。しかしそこへ現れたのはかつて自分をイジメていた同級生の畠田。夢は消えたかに思われたが、ひょんなことから「正義の味方研究部」に入り大学生ライフが、いや人生が変わっていくのです。
 最初から最後まで一気に読んでしまいました。
 

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