「私のおすすめ P・G・ウッドハウス」
 
先日BSTVで「ノッティングヒルの恋人たち」を放映していて、またまた観てしまった。
主演はジュリア・ロバーツとヒュー・グラント(駄目男を演じさせれば天下一品)のラブコメディだ。何度観てもいつも同じ所で笑ってしまう。落ち込んでいる時などにはもってこいの映画だ。

映画の中でもハリウッド女優の役で登場するジュリア・ロバーツの美しいこと。輝くばかりの笑顔だ。かたやヒュー・グラントは「モーリス」で脚光をあびて以来、イギリスを代表するスターだ。(といっても一昔前のようなシェークスピア俳優も出来るお堅いスターたちとはちょっと違う)自分に回ってくる役は駄目イギリス人の役ばかりなのでそれに徹する、と本人も何かで語っていたが、垂れ目でちょっと口をまげて不安そうに話す独特のスタイルは誰にも真似出来ない。

さて、今回観ていて解決した事があった。それは登場人物の一人が「P・G・ウッドハウスの喜劇に出てる」というセリフのくだりだ。今まで見るたびに、ウッドハウスって日本の蜷川さんのようにイギリスでは有名な演出家なのかな?と思っていたが、今回謎が解けた。それは作家のことだったのだ。
2005年にやっと翻訳がでたウッドハウスの第一弾「比類なきジーヴス」は、本紙編集長から面白いから読めと言われて、先日読んだ本である。

国書刊行会から出ていて他に「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」などが森村環さんで翻訳されている。
森村さんによれば、P・G・ウッドハウスは1975年に93歳で亡くなるまで現役で執筆を続け、作家活動は実に60年以上の長きに渡るそうだ。
「ウッドハウスを知っていれば読み物や映画ももっと面白いであろう。英米のユーモア文学を愛好するなら、ウッドハウスは当然知っていなければならない絶対の古典、必須の教養」と訳者は語っている。
文藝春秋からもP・G・ウッドハウス選集が発売されている。こちらもおすすめ。
 
メトロ書店専務 川崎紀子
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