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ブクブクコラム

2006年5月5日号・第144号 news@metrobooks.co.jp(←投稿はこちらへ)

テレビドラマと原作で読むミステリー
本店文庫担当:菅秀広
 最近ハマっているTVドラマがあります。全米視聴率NO.1の大ヒットドラマ『CSI〜科学捜査班〜』です。欲望が渦巻く街・ラスベガスを舞台に、科学捜査班所属の捜査官達が、最新科学を駆使した捜査技術でさまざまな凶悪犯罪を解明していく物語で、そのストーリー展開と意外な結末に、引き込まれてしまいました。 
 日本の作品では『古畑任三郎』が大のお気に入り。扶桑社文庫から『古畑任三郎@A』(テレビでは第1シリーズにあたります)も出版されており、今年の新春に3夜連続スペシャルが放送された際には、平積みもしました。なかなかの売行きでしたね。
 テレビに限らず昔から刑事モノ・推理モノが大好きで、読書もほとんどミステリーでした。そのミステリー好きになったきっかけが、母が買ってきた一冊の文庫でした。まだ小学生だった私は、そのストーリー展開と結末に衝撃を受けました。アガサ・クリスティ著『オリエント急行の殺人』。寝台列車オリエント急行の個室で殺された老人。職業も国籍も異なる14人の容疑者と鉄壁のアリバイ。灰色の脳細胞を駆使して謎解きに挑戦するエルキュール・ポアロ。まだ子どもながらに、なんともいえない読後感を憶えました。
 
 文章を目で追いながら、自分の頭の中で推理をめぐらせる楽しみ、謎が解き明かされた時の爽快感。ミステリーの醍醐味を一気に味わえた作品でした。

 その後、ハマった幾つかの作品を挙げてみます。パトリシア・コーンウェルの『検屍官』シリーズ(講談社文庫)。検屍関連の専門用語等、最初は読むのに苦労しましたが、すぐに続編を読みたくなる作品でした。

  京極夏彦著『姑獲鳥の夏』『魍魎の函』(講談社文庫)などの「京極堂シリーズ」。戦後日本を舞台に京極堂こと陰陽師・中善寺秋彦が憑物を落として謎を解く人気シリーズで、一冊が分厚く読み応えはありました。現在同シリーズは『塗仏の宴 宴の支度』まで分冊化されています。そういえば昨年『姑獲鳥の夏』が映画化もされましたね。

  赤川次郎著『三姉妹探偵団』『三毛猫ホームズ』、大貫警部と井上刑事の迷コンビが活躍する『冠婚葬祭殺人事件』等の4文字熟語シリーズは、高校生の頃よく読んでいて、通学の途中、しかも1日の往復の電車の中で1冊読み終えてました。赤川次郎氏の作品は、サクっと読めていいですよね。 それから、『すべてがFになる』のS&Mシリーズ・『黒猫の三角』のVシリーズなど、森博嗣作品。登場人物がとても魅力的且つ個性派揃いで、彼らをざっと創造する能力こそが《森作品》の魅力なのでは、と感じてしまうほどです。 著者は某国立大助教授でもあるため、随所に《理系》用語が登場して最初は戸惑ったのですが(ここらへんはP・コーンウェルの時と同じですね・・・)、ユニークなキャラクターと大胆なトリックに引き込まれました。

  そして、天樹征丸作品。皆さんご存知ですか?。『金田一少年の事件簿』の原案者です。同作品オリジナルストーリーのノベルス版を出版され、コミックスは全巻揃えていたので、「これは買わねば!」と思いノベルス版も買い揃えました。原作ファンならば買いですね。

  最近は忙しくて読書をすることがめっきり減ってきました。読まなきゃと思いつつ月日が経っていったのですが、ついに見つけました。『ダ・ヴィンチ・コード』です。スーツの内ポケットに文庫本を忍ばせて、毎日通勤しています。これをきっかけに、またいろいろなミステリィを読んでみようかな、と思っている今日この頃です。