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ブクブクコラム ステンドグラス

メトロ書店専務 川崎紀子 

「今暮らしの本が面白い」

 昨年あたりから暮らしを楽しむ雑誌やムックが増えてきた。
Lingkaran」「天然生活」「kunel」「ナナムイびと」「REALSIMPLE」「家族とすごす家じかん」「自分の家がもっと好きになるSmile!インテリア」「PureDays ハッピーな暮らしを手作り」「Comehome」[かわいい生活]など。また「毛利千代さんの団地で見つけた小さな幸せ」「内田綾乃さんのDearSweet homeおうちがいちばん」「青柳啓子さんのナチュラルな暮らしを楽しむヒント」など個人名が頭についているものも多い。
 
 これらの雑誌に共通なのは紙質が似ていて写真や文字がつや消しで、しかも小さく、全体にすこし紗をかけたような暖かみがあるところだ。ファッション雑誌のような派手さはないが、ほのぼのとしていて、身の丈にあった優しい暮らしが紹介されている。内容はどれも「手作り」「エコロジー」「ナチュラル」が基本だ。見ているとどれも懐かしい。ブリキのジョウロやリネンのふきん。買い物かごや古い傷だらけのテーブルや椅子。
 
 そう言えば昔は何も売っていなかった。外国雑誌や映画でみるような豪華なインテリアも高価な食器も実際に目で見ることはできなかったのだ。なんでも手に入るバブル時代が終り、あふれかえるモノの中で育った若い人たちが高価でデコラティブなものより、ナチュラルで飾り気のないものを好むようになってきたのは喜ばしいことだ。娘いわく「だってあたしたちロハス系だもん」


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