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ブクブクコラム ステンドグラス
メトロ書店専務 川崎紀子 

「元気をもらったコンサート」

     専務取締役 川崎紀子
 
 昨年のメトロニュース12月号のステンドグラスで「今年の記憶がないのはコンサートにも行かなかった。記憶に残る物が無かった。」と苦し紛れの文を書いたこともあって、今年はまず1月に、所属している「福岡バッハコレギウム」の演奏会に出演した。
 
 この団体は武田又彦先生が九州交響楽団の首席フルート奏者を辞された時に始められた、バッハだけを演奏するグループで、九響出身者や現役のプロの演奏家と合唱団からなる。演奏会場は毎回教会で超満員のお客様が聴きに来られる。縁あってこの合唱団の一員に加えて頂き、久しぶりに元気が出て楽しかった。アンサンブルはやっぱり楽しい。ずっと歌うことをやめていたのは間違いだったことに気づかされた。
 
 歌うことで元気をもらったバッハのコンサートだったが、最近聴くことで元気をもらったコンサートがある。それは「加山雄三45周年」のコンサートだ。
 
 若大将シリーズを見た世代にとっては永遠の青年、加山雄三。「君といつまでも」の大ヒット曲に青春時代を懐かしむオジン、オバン世代が数千人も会場を埋め尽くした。見渡せば皆私と同じ世代、いえ10歳以上も上の方々も多く、しかも男性も多い。そういえばあの頃は猫も杓子も誰でもエレキ片手に加山やベンチャーズの演奏に興じていたのだ。私も弟たちと一緒にバンドを結成していたことがあった。
 
 加山氏はのっけから最後まで水を少し口に含んだだけでずっと立ちっぱなし歌いっぱなしの2時間20分だった。来年は古希(70歳)を迎えるというのに衰えるどころかますます磨きがかかった歌。そして軽妙なおしゃべり。
 何しろ若い!満員の会場の誰もが若返り元気をもらった数時間だった。


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