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このコーナーでは、お客様から寄せられた本に関するコラムをご紹介しています。
メトロ書店社会体験研修に参加して
      
  AG小学校 ペンネーム いかちび様

 
 教員10年目に、自分が働きたい企業を探し、一週間働かせてもらうという研修があります。その研修の話を聞いたときから、「働くならメトロ書店がいい!!」と思っていました。なぜかというと、おはなし会やホームページなど、外に発信していこうとするメトロ書店の姿勢に共感し、私たち教員の「本に親しませたい」という気持ちと共通するものがあるのではないかと考えていたからです。
 
ところで、私が「アミュプラザ長崎のメトロ書店で研修する」と言うと、ほとんどの人が「あの絵本の部屋のあるところね」と答えます。それだけ児童書コーナーは印象的です。また、「いつもメトロ書店に行ってしまう」という人もいました。理由を聞くと、「買いたい本が探しやすいから。ただ本を並べるのではなく、プロの仕事という気がする」ということでした。「プロの仕事」、その秘密を探るべく私はメトロ書店に通い始めました。

 さて、実際働いてみて驚いたのは、仕事の多さです。うちの娘に「暇な時は本ば読みよっとやろ。よかね〜。」と言われたのですが、とんでもないです。毎日、100近い段ボール箱の本が届きます。その本を箱から出し、ジャンル別や出版社別に分けていきます。数人がかりで汗だくになって分類し、それから店頭に並べます。また、はたきを持って店内を歩いているときも本が売れたところに補充をしたり、取りやすいように平積みの本の位置(手前の本の高さが低く、奥の本の高さを高くしてあります)を変えたりと、目を光らせています。することがないから、うろうろしているわけではないのです。常に売り場を眺めては、レイアウトを変えたり、ポップを書いてコーナーを作ったり、のんびりしている暇はありません。これが、「プロの仕事」なのだと感動して見ていました。

 また、それぞれのジャンルごとに責任者がおり、その人達がレイアウトなど一任されているのではないかと思いました。ここは自分のコーナーなのだと責任を持って仕事をすると、仕事の仕方もおのずと変わってきます。そして、お客様に本を手にとっていただき、多くの本が売れていくことで、仕事をする充実感や喜びが沸いてくるのだろうなと思いました。これは、ぜひ図書委員会でも参考にしていきたいと思いました。

 ところで、学校の図書室での悩みは、本の整理の悪さです。油断すると、すぐにぐちゃぐちゃになります。「もとの場所に置いてね」と声をかけながら返却させても、後から確認すると、分類も考えずに適当につっこんだ本が何冊もあります。その本を借りていた人は、その後みっちりとお説教を受けることになるのですが、それでもきちんと直さないし、こちらが見ていないと平気で手近なところにつっこみます。

 メトロ書店の本はいつも整理されているので、読んだ人はきちんと片付けているのだろうと思っていました。ところが、児童書コーナーでも学校と同じような状態のようでした。書店では、店員が常に整理しているからきれいだったのです。書籍を並べ直しながら、「学校で出来ないことは、社会でも出来ないのだな。」と、しみじみ思いました。

 また、児童書コーナーでは毎日のように親を探して泣く子がおり、親としての自分を振り返ることができました。実際、私も親子で図書館に行ったとき「お母さんが消えた」と泣かせたことがあります。(自分の本に夢中になっていました)しかし、親のいないところで子どもは何をしているかわかりません。表紙や中身が破られている絵本を見つけると、他の人がこの本を買うということを考えていないのかなと悲しくなりました。そういえば、以前のメトロニュースに「子どもだけで本を読んでいて、本にジュースをこぼし・・・」という話もありました。子どもがいるとじっくり本を見ることができない親の気持ちも痛いほどわかりますが、子どもに善悪の判断を教えることも必要です。手を離しても目は離さずという姿勢は大切だと思いました。

 最後に、今回の社会体験研修を通して、メトロ書店の皆さんの働く姿や姿勢から多くのことを学んだと思います。この経験を、今後の学校での活動に生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。


編集部より:いかちび先生、体験研修お疲れさまでした。そして感想文ありがとうございました。いかちび先生がすごく嬉しそうに本のワゴンを押しながらお仕事されている様子が印象的でした。文庫の補充のスピードも速く、うちにトラバーユしていただきたいほどでした。ありがとうございました。


ブクブク・コラムではメトロ書店のお客様からの投稿をお待ちしています。テーマは「本」に関することならば自由。面白かった本、本にまつわるエピソードなど。字数は800字程度。採用された方には図書カード¥1000をさしあげます。宛先はこのメールまで。news@metrobooks.co.jp ペンネームと題名もお忘れなく!
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