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ブクブクコラム ステンドグラス

2005年5月5日号・第131号 news@metrobooks.co.jp(←投稿はこちらへ)

困った「神様」事情  メトロ密着24時
 お客様は神様である。販売に携わっている人ならば誰でもこの信念に基づいて仕事をしているはずである。でも、たまに「ホンマに神様かいな?」と首をかしげたくなることがある。
 
 書店というところは、性別、年齢、職業に関係なく誰でも自由に入店でき、店内ではわりと自由にふるまえる場所である。明らかに夕涼みにいらっしゃったな、というお客様もいれば、何時間も立ち読みしている強靭な肉体の持ち主もいらっしゃる。立ち読みするだけでお買い上げにならないお客様がいても、それでも私たちは次の購買につながれば、とか、お客様の知識やインスピレーションに役立てば、とサービスの一環としてとらえている。
 
 それでもごくまれに、確かにこれは困った、他のお客様にも迷惑をかけるかも知れないぞ、というお客様がいる。自店のお客様のことを暴露するのはタブーかも知れないが、一般の良識あるお客様にご迷惑をおかけしないためにも、事例をいくつかご紹介したいと思う。メトロ書店では、見回り・追跡などの警備や緊急通報システムにも力を入れて、お客様が快適に店内で過ごせるよう毎日努力しているが、万が一、こういったお客様を見かけたら、すぐにスタッフまでお知らせ頂ければ幸いである。

困った事例 その1
携帯電話による盗撮・メモ

 最近、当然の顔をして、本の中身を携帯電話のカメラで撮影して帰るお客様がいらっしゃる。が、これは明らかにマナー違反である。書店は図書館ではないし、お買い上げ頂くのが原則である。また最近特に多いのが料理本のレシピを撮影していく主婦の方。気持ちはわかるが、そんな姿をお子さんに見られてもどうも思わないのだろうか?また、バレンタインデーの前だけあわててチョコレートの作り方を撮影していく女子高生。相手は義理か本命か?

困った事例 その2
本の上に荷物やカサを置く

 立ち読みするときに、カバンや食料品を床に置くのは気がひけるかもしれない。でもだからと言って、本を積んである平台の上に置くのはご遠慮願いたい。本がいたむし、何よりそこに置いてある本を取ろうとしているお客様に迷惑である。本店では、お荷物の多いお客様のために店内にお客様用ワゴンを用意している。また一番驚いたのは、びしょびしょに濡れているカサを積んである本にもたせかけるようにして立ち読みしているお客様だ。当然ながら本は一旦濡れてしまうと売り物にならない。紙でできているからだ。

困った事例 その3
店内に飲食物を持ち込む

 本店の場合、1Fにファーストフードなどの飲食店がある都合上、そのままアイスやジュースを飲みながら入店する方がいらっしゃる。事例2と同じく、本は一旦汚されてしまうと売り物にならないので、ぜひ店外でお召し上がりになってから入店して頂きたい。特に小さいお子様がジュースを飲みながら、児童書コーナーの床に絵本を広げて読まれるのは困る。一度、積んである本の上に見事にジュースをこぼされたことがあるが、注意しようにも親御さんがどこかへ行ってしまって注意できなかったことがある。

困った事例 その4
親がいなくなる

 痛ましい事件がこれだけ起こっているというのに、案外親は平気なようで、小さい子供たちを当店に放置して、よその店に買い物に出かけられる。「ここでじっとしていてね」と言われて、そうできる子はごくまれで、大抵の場合、途中で「ママー」と店内をぐるぐる回り始める。私たちスタッフもさすがに知らん顔はできないので、レジや補充作業の手を止めて、その子の対応に追われる。ひどい時には半時間ほどしてようやく戻ってきた親御さんもあり、手をつないで待っていたスタッフにはお礼も言わず、「あら、あんた本を読んどらんやったとね」とそそくさと帰っていった人もある。たまにインフォメーションカウンターの椅子に子供を座らせて、「ちょっと預かっていて下さい」という方もいらっしゃるが、
カウンターのスタッフも出たり入ったり、じっとしているわけではないので責任が持てない。


 でも、これらも神様からの試練と思って、日々努力して参ります。今後ともメトロ書店をよろしくお願いいたします。

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