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2005年12月5日号・第138号 news@metrobooks.co.jp(←投稿はこちらへ)

マンガで読む日本の歴史!
メトロ書店博多店 副店長 樗木一秀

「マンガばかり読んでいないで勉強しなさい」「マンガばかり読んでいるとバカになるぞ」こんな事を子供の頃よく言われた記憶がありますが、今の親はどうなのでしょうか、今小さなお子様をお持ちの方々は、少年ジャンプ黄金時代の世代であり子供より多くのマンガを読んでいらっしゃる方も多いのではのではないでしょうか。
 少し前に、テレビドラマ、コミックで話題になりました『ドラゴン桜』(三田紀房、講談社、540円。偏差値40未満の生徒を東大に現役合格させる話。これだけ聞くといかにもマンガっぽいのですが、合理的な勉強法、説得力のある語録などが人気の理由のようです)で源氏物語をマンガで理解させるという勉強法がありました。物語の内容、あらすじを理解すれば、多少不明な単語があっても解答を導き出せるというわけです。ドラマの特別番組で「ドラゴン桜式勉強法」の検証が行われ、古文の成績が悪い芸能人にマンガ(『あさきゆめみし』大和和紀、講談社、410円)を読んでもらい、その後追試をしたところ本当に点数が伸び有効と判定されていました。
 ということで、これから私が紹介する本は、日本史の成績が伸びる、とは言い過ぎなので、興味すらない、わからないという方へ是非おすすめしたいマンガ版日本史入門書です。歴史の成績は流れを理解するより、「○○年○○が○○した」を暗記する事が点数アップの近道のようです。私自身は、学生時代大の歴史嫌い(基本的に勉強嫌い)だったのですが、友人で三国志にやたら詳しい人がいまして、話し始めると聞きたくもないのに延々と語りだすよくいるタイプの人なのですが、彼の家に遊びに行ったときに見つけたのが横山光輝著のマンガ版『三国志』(横山光輝、潮出版社、文庫版680円)でした。全60巻にもなる超大作。文庫版は全30巻。(その友人が三国志に関して得た知識はこの本からのみだったようです)。それがきっかけでいろんな歴史物のマンガを読みだし、気が付くと、戦国武将について熱く語りだす人になっていました。今、日本史の授業を受けたらきっと成績いいだろうなと思います。  
 まず入門中の入門、歴史マンガ『マンガ日本の歴史がわかる本』(小杉あきら、三笠書房、560円)。文庫全3冊です。学校の図書室にあったマンガで読む日本の歴史の大人向けです。3冊で日本の歴史の流れが理解できるという手ごろな本です。「全ての物語には、はじまりがある」某映画のコピーですが、日本にも始まりがあります。そもそもいつ頃からこの島を「日本」と呼ぶ「国」になったのか疑問ではありませんか?この本でわかりやすく理解できます。個人的に納得したのは、貧富の差の始まりです。縄文後期から、弥生初期に稲作が始まったのがきっかけで、冷蔵庫なんて便利な物がない時代、米は貯蔵が可能であり、持つ者と持たざる者に別れ、さらに生産向上のためにつくられたはずの鉄器が人殺しに使用され、略奪、闘争が始まったというわけです。きっとほとんどの人が目先の米を略奪する中、一握りの先見力のある人が土地を独占したのではないしょうか。今現在でも主食の米がキーワードとは…。裕福になることは、それを失うリスクが伴うということでしょう。学校で習ったのでしょうが、記憶にありません。
 歴史人物について、雑学的に広く浅くでいい方には、マンガ文庫版『NHKその時歴史が動いた』(NHK取材班/編、ホーム社、920円)がおすすめです。題のとおり歴史を動かした人物にスポットをあてた内容です。中国史編、世界史編、古代編などと幅広く、短編なので興味のあるテーマのみでも読めます。ここまでで、さらに深く知りたい方には、横山光輝の長編マンガ文庫戦国武将シリーズを是非。信長、家康はもちろん有名な武将のほとんどがマンガ化されております(三国志、史記などの中国史もおすすめです)。ひとつ読んだらきっと全て制覇したくなること間違いなしです。
 コミックに限らず、本は出版点数が多く、スペースの都合上すべて在庫することは困難ですので、棚に見当たらない本は是非ご注文ください。すぐにお取り寄せ致します。

(注:「あさきゆめみし」の画像は単行本ですが、現在入手しやすいのは文庫です。)

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