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ブクブクコラム ステンドグラス
筑摩書房 営業局 K・Y様


じめまして、筑摩書房のKと申します。
 このたび、お世話になっているメトロ書店外商部の野馬さんから「ネタがなかったら酒飲み話でもええから、なんか書いてちょうだいや」とのご要望を受け、当欄に書かせていただくこととなりました。
 九州の担当になってからはやくも三年が経とうとしております。昨年の暮れまで中四国地方も兼ねておりましたので、長崎に出張に来る回数が正直少なかったんですが(ごめんなさいね、メトロさん!)、これからは九州一本となりましたので、ちょくちょくお邪魔させていただきたいと思っております。こないだもさっそく売れ筋の文芸書を大きく展開していただきました。ぜひ蜜月の季節(遅い…)を作ってまいりましょう。
 長崎とのご縁は、思い返すと高校の修学旅行以来ですね。そこで行けなかった名所旧跡は今では出張の合間を縫って回っていたりしています。
 しかし私の場合、長崎といえばなんといっても出身の作家野呂邦暢です。読後、心が静まり返るような小説群もさることながら、諫早高校で過ごした日々を綴ったエッセイにも味わい深いものが多く、折を見ては読み返しています。彼の魅力のひとつは、亡くなるまで諫早で創作し続けたこともあり、文章に土地と結びついた香りがこもっていることではないでしょうか。それはもうこの人ならではのものです。昭和五十五年に四十二歳で急逝したこの作家が存命であれば、相当な名品を残したのではと惜しまれます。
 現在手軽に入手できる本としては、講談社文芸文庫の『草のつるぎ・一滴の夏』一冊のみで、これは少しさびしい気がするのですが、ご興味をもたれた方は手にとっていただけたらと思います。おすすめです。

*K様、ありがとうございました。来月は児童書F書店・T様の予定です。お楽しみに。

プロフィール

筑摩書房営業局販売促進部
生年:1976年
趣味:自転車で都内を走り回ること?

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