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今月のTOPへ ステンドグラス 編集後記
版元さんリレーエッセイ メトロ川柳
メトロ書店専務 川崎紀子 
故郷談議
  
先日久しぶりに実家へ行ってきた。
母は一人暮らしなので何かと心配だが、私の方も忙しくてなかなか行けなかった。しばらくぶりに会った母は元気そうでほっとした。

 連休で混んでいるからどこか近くへ行こうと宝塚温泉へ行くことになった。宝塚は歌劇で有名だが、昔から温泉がある。近くにすんでいる旧友に電話をして一緒にいくことになった。友人は北九州の出身と聞いてはいたのだが、なんと母と同じ所だった。彼女の家は明治時代から続く写真館で母は何度もそこで写真を撮ってもらったとか。昭和14年頃のことなので写真を撮ったのは友人のおじいさんということになる。今はずい分変わってしまった故郷の話を母は一生懸命聞いていた。友人の亡き母上はお茶の先生で、奇しくも母が習っていた先生に師事されていたとか。土地勘の無い私には分からない話に花が咲き、母は娘時代に戻ったように嬉しそうだった。
 友人は時々母の話相手に来てあげると約束してくれ、何か心配な時にはいつでも連絡してね。飛んで行ってあげるからと言ってくれた。彼女とすごく気が合うのも私にも流れている故郷の血のせいかもしれない。


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