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今月のTOPへ ステンドグラス 編集後記
版元さんリレーエッセイ メトロ川柳
  「くんち」後日(あとび=最終日)の最後の庭先回りのことは今でも鮮明に覚えている。夕暮れに雲のたなびく長崎の空。諏訪神社から公会堂方面に向けて、最後のダッシュだ。「オーレ」と枯れた声を張り上げる船曳衆。マメだらけの手に力をこめて太鼓を叩く。
 
 この仲間たちとずっと一緒にいたい。心からそう願った。
 
 あれから22年後、今年の「くんち」に再び娘たちが出演する。暑い夏休みは毎日練習に費やした。小さな手を見るとしっかりマメができている。今は本番が楽しみでしかたがない、といった雰囲気だ。
 
 この子は知っているのだろうか、この仲間たちと一緒に船に乗るのもあと3日しかないことを。この子も涙するのだろうか、くんちの後日の夕焼け空の寂しさに。無邪気な笑顔を見ながら、ふとそんなことを考えた。
 
 10月7、8、9日の長崎くんち。出島町阿蘭陀船をぜひ応援してください。ちなみに、川崎係長も22年前に一緒に出演。今年は囃子方指導で参加します。
(鈴)


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