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このコーナーでは、お客様から寄せられた本に関するコラムをご紹介しています。
長崎市ロシアのたまご様

 今、夢中になって繰り返し繰り返し読んでる本があります。知人から紹介された、なんと小学生向けの本なんですが、上橋菜穂子作、「精霊の守人」「闇の守人」以下数冊続くシリーズものです(話は続いてない)ファンタジーなんですが、そう感じずに読んでますね。
 すばらしく魅力的な登場人物が、おりなすその物語はファンタジーの衣をまとってはいますが、その衣には見事にひとつの世界が描き出され、さらにたくみに様々な要素が設定され、織り込まれていて、ノンフィクションや、歴史ものに負けないくらい、いろいろなことを「ああ、そうなんだ、そういうもんなんだ」と、理解させてくれました。
 また、「闇と光」、「醜さと美しさ」、あらゆる矛盾するものを同時に含む、人の心の奥底のすざまじい渦の風景。それに飲み込まれそうになる人の弱さ、あがきながらも乗り越えるしぶとさ、強さ。
それらが、子供向けの物語の中に浮かび上がってきたとき、私は本を前にただただ圧倒されてました。これほどまでに人間の心を描けるいうことは、「ひと」というものを、恐ろしいほどまでに理解している作者なんだ、と唸るばかりでした。
 本の帯には「女用心棒バルサ登場」の文字、表紙は、きれいな色で、とてもかわいい絵柄のこの本がまさかまさか、 こういう感想が出る話とは、想像できませんでした。
 理屈が先に出てしまいましたが、ストーリーも単純に、面白い!!。
超一流の娯楽もの(笑)です。(男性には特に「闇の守人」をおすすめしたいです)
 あとがきに、小学3年生から70歳の男性までの読者の声がこのシリーズを続ける力になっていると,ありましたが、はい、30代のおばさんもこの話を繰り返し、追って、追って追いまくって、本を読む楽しさを思う存分味わってますね。
読んでいるとき、本当にしあわせです。


 
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