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版元さんリレーエッセイ

2003年10月5日号・第112号 news@metrobooks.co.jp(←投稿はこちらへ)

お客様アンケート 「なくて七癖本の癖」
 過日、私、本紙編集長・鈴木がとある小説を読んでいた時のこと。
 
 近くにいた祖母(89歳)が「そんな険しい顔して何読んでるの?」。鈴木「うーん、どんな最後になるんだろうって気になっちゃって」。祖母「最後から読めばいいじゃない。私なんかどの本も結末から読むわよ」と、簡単に言い切ったのである。ちなみにこの祖母、毎月ミステリー小説を10冊は読む読書家である。何でも結末を知ってから読むことで安心して本が読めるそうである。そう言えば、アメリカ映画「恋人たちの予感」では、ビリー・クリスタル演じる男性主人公がまず本の結末を読み、納得したような顔をするというシーンがあった。
 
 本は最初から読むものと信じ込んでいた私は、まさかこんな禁じ手を使う人が、しかも身内にいるとは思わず、驚きを隠せなかった。
そこで、メトロ書店のお客様方は一体どのような順番で本を読んでいらっしゃるのだろうか。また、本を読むときの癖などもあるのかアンケートでお聞きしてみた。
 
 このアンケートはメトロメンバーズカード会員様50名よりEメールにてご回答頂いたものを集計したものです。ご協力ありがとうございました。
さて、あなたの本の癖は・・・?
Q1:「あなたは本を読むとき、どこから読みますか?」
a:表紙・カバー、b:はじめに・謝辞・目次、登場人物紹介など、c:本文、d:著者略歴、
e:あとがき・解説、f:奥付(発行年月日等)、その他

★一番多い回答は、adbcef 表紙→著者略歴→はじめに→本文→あとがき→奥付。基本的に前から順番の人が多かった。
 挿絵を見る、という方も数名。

 「奥付の“第○刷発行”の数字が大きいと『きっとたくさんの人が読んだんだろうなぁ…』と他人事ながら嬉しくなる。大学の教科書でも、刷った数が多いと仲間が増えたような気持ちになる」(まりこ様・20代・大学生)、

「SFの場合は買う前に初版発行年月日を見ます。人間関係と科学技術が古すぎてついて行けないことが多いので。でも、アシモフとハインラインなら許す!」(南瓜様・50代・女性)

「あとがきははじめにちょっとだけ読んで、本文を読み終わってからしっかり読む」(ながよまさはる様・30代・男性)


Q2:「小説などで結末から先に読むことはありますか?」
はい、と答えた人が50名中7名(!)。

 理由は、「どんな終わり方をするのかな?と思って」(なゆら様、20代、女性)、
「あらかじめ結末に予測がついた時」(きらり様・20代・女性)、
「読み始めて面白くなさそうな時、結末を読んでみて、以後読むかどうか決める」(Spica様・40代・女性)、
「あまりに文章が私好みでなく、しかしこの結末だけは知っておかないと今夜は眠れないという時。でもたいがいの場合裏切られます」(あとむ様・30代・女性)、
「結末を先に知ると、だからこういうセリフがあるのか〜と楽しい」(るんを様・30代・女性)、
「ついめくったところに犯人の名前が書いてあって、どうしようもなくブルーになったことがある」(UNITED SOUL様・20代・女性)、
「指輪物語を読んだとき、せめてこの巻の終わりはどうなっているだろうと、少しだけ先の方を見ないとがんばる気持ちが出なくてチラッと見た」(matsuda様・40代・男性)

 絶対ないと答えた人の中には「映画でも本でも、結末を先に言ったら離婚する、と嫁さんに言ってある」(吉原明俊様・40代)、
「そんな人は大波止に連れて行って海へ蹴落としてやりたいと思う」(寅さん大好き様・40代・男性)という方も。

結末読む派の方は、結末読まない派の方に注意して行動して下さい。


Q3:あなたが初めての本を読むときに必ずする習慣はありますか?(複数回答あり)

 しおりを準備する:10名/カバーを準備する:8名/カバー・帯を外す:7名/カバーを外して中を見て、またつける:3人/帯を外ししおりにする:2名/カバーに購入・読み始めた日付を記入する:3名/カバーの裏側をテープなどで留める:2名/コーヒーなど飲物を用意する:4名/本の中身を想像する:2名、読みやすいように表紙を十分に折る:2名

 その他、「付箋紙を用意、仕事関係の場合は蛍光ペンも」(maruha様・40代・男性)、
「まず瞑想する、でも瞑想している間に寝てしまうこともある」(筋スージー様・30代・男性)、
「間違っても本を開いたまま伏せておいたりしないようにする。大事にしたい本は保管用と読書用と2冊購入する」(あきら様・20代・女性)、
「本の匂いをかぐ。よっしゃ読むぞ!とスイッチが入る」(tam様・20代・女性)、
「本全体をなでる。よろしく!という感じ」(愛宕山人様・60代・男性)、
「読書録の準備をする」(tweety様・40代・女性)

 カバーについては、「カバーを外して、内表紙とカバー裏を確認する」(たいち様・30代・男性)、
「書店のカバーを本のサイズに合わせてしっかり折る。本のカバー自体がずれているときはそれから直す。読み始める時は栞を本の背表紙と一緒に持つ」(サスケ様・20代・女性)、
「書店のブックカバーの裏表紙の下の方に購入年月日・曜日・天気を書く。母がやっていたのでマネしています」(るんを様・30代・女性)

 しおりについては、「ここまで読んだマーク用の皮のしおり、メトロからもらった紙のしおりを最低3枚は準備。このページ好きだわしおり・これはきっと伏線だわしおりに使う」(あとむ様・30代・女性)など、かなりマニアックなご意見も。

 
 以上、楽しいご意見ありがとうございました!

本紙編集長の場合〜

@本全体をじっくり眺める。
Aカバーを外して、同じくじっく り眺める。時々本体のデザインとカバーのデザインが違う場合があるので、それを見つけるのが楽しい。(「秘密」東野圭吾、 「パーク・ライフ」吉田修一、は特に好き)
B(寝転がって読むので)しおりがはさまっているページをパッと開き、顔にしおりが落ちてくるのを楽しむ。本についている紐のしおりの場合、しおりの色と、見返し・花切れ・装丁の色合いとの対比を楽しむ。着物と帯・帯締め・帯揚げの色合わせのときのようで楽しい
Cゆっくり紙の匂いをかぐ(小麦粉系と野菜系に分かれていると思う)
D著者略歴・奥付を確認してから読み始める。カバーは外しています。(寝転がって読むので) 読みやすい状態にする。
E基本的に1冊の本を読み終えるまで、他の本には手を出さない。 気に入ったページは折ってしまう。
F読み終えたらカバー&帯をかけ、ジャンル別に書棚に入れる
Gラジオや新聞での紹介など仕事で使えそうな本は頭の中にメモする(が、大抵忘れてしまう)
H面白かった本を友人やMMCのメンバーにメールする。

 書店員にあるまじき、がさつな本の読み方です。もっと芸術性の高い本ならば丁寧に読むのかも知れませんが、基本的に肌に馴染むようにバリバリ読んでしまいますね。性格に問題があるのかも。 

編集後記

 アンケートにご協力頂いたメトロカード会員の皆様ありがとうございました。こんなに沢山の興味深いご意見をお聞かせ頂いて、皆様の本に対する情熱がひしひしと伝わって来ました。本を結末から読む人が案外いらっしゃるのにも驚きました。
 次回はカバーについて、栞について、匂いについて、飲物についてなど、アンケートをお願いできたら面白いだろうなぁと思っています。その時はまたご協力よろしくお願いいたします。

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