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版元さんリレーエッセイ ステンドグラス
このコーナーでは、お客様から寄せられた本に関するコラムをご紹介しています。
「純情な心で」
長崎市 オレンジジュース愛好家様

 私の好きな作品にポールギャリコの「ジェニィ」がある。
 突然真っ白な猫になってしまったピーター少年がやさしい雌猫ジェニィと出会って、さまざまな困難に立ち向かいながら、成長していく物語である。
 
 世の中にはさまざまな愛が溢れていて、その中で私達は葛藤し、混乱することもあるけれど、愛する人のそばにいたいという思いから強くなろうとする。もちろん強くなろうとしても、なかなか強くなれるものではない。様々な障害が目の前に立ちはだかり、
 それによって打ち負かされてしまいそうになる。過ちを犯すこともあるかも知れない。実際、この小説の中でピーターもある過ちを犯してしまう。
 
 それでも一途に愛する人に尽くし、ずっと一緒に生きていきたいと言う思いが私にはある。ある人は夢物語、と言うかも知れない。ある人はそんなものはありえないのよ、と言うかも知れない。
 
 けれどこの小説の最後に見せたピーターのような勇気を持つ事ができれば、私はそれを実現する事が出来る。
 「純情な心」そのものが失われつつある時代、私はピーターがジェニィに見せた勇気を持ち、「純情な心」で、愛する人を幸せにしたい。


P・S
 ところで私は猫が大好きだ。どうしてあんなに可愛らしいポーズを取るのだろう。まるで私達にそのポーズを見せつけているかのようだ。ポールギャリコは「わたしの小説の中では猫について書いたものが一番気に入っている」といっている。その気持ちが「ジェニィ」には溢れている。
 生まれ変わったら猫がいいかも知れない。その理由?いつま
でも寝ていられるから…。
ZZZ・・。(冗談です)


「ジェニィ」(ポール・ギャリコ、古沢安二郎訳、新潮文庫
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