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ブクブクコラム メトロ川柳
このコーナーでは、お客様から寄せられた本に関するコラムをご紹介しています。
自分だけの教科書と、もう出会っているでしょうか。
東京都世田谷区 K・T様


 私は本の持つあの独特のにおいの心地よさ、次にどのような物語が展開されているのかわくわくしながらページをめくる面白さ、頭の中であれこれと想像を膨らませる楽しさなどを与えてくれる本が大好きです。
 
 幼い頃、昼下がり穏やかな日差しを感じ、母親に手を引かれながら、緑道を抜け近所の図書館に通っていたことを思い出します。ずらりと並んでいる本を見回し、自分の好きな本を探すのです。幼い私には宝探しのような感覚であったと思います。一つ一つ異なった物語が隠されている本の中から、自分が好きな本を探し出すのはまさに冒険をしているかのようなわくわく感があります。その本の扉を開けると、そこには物語の世界が広がっていて、そこに自分が入り込めてしまう感覚があるのです。そして、本に囲まれていると、なぜか穏やかな優しい気持ちになり、非常に落ち着くのです。
 
 自分が何かにつまずいた時、そっと背中を押してくれるような、勇気をくれる本。本をめくり、物語を読んでいると思わずぷっと吹き出してしまうような本。いつの間にか笑顔がこぼれてしまう。なぜか胸が熱くなり、目からの涙を手でぬぐってしまう本。本当の優しさを気付かせてくれる。時には主人公と自分を照らし合わせてみたり、自分とは全く異なった主人公の気持ちに共感したり。
 自分に素敵な力を与えてくれるような本との出会いは、人生の教科書になると思います。人生の教科書は全ての人それぞれ違うと思います。本は不思議な力を持っているのかもしれないと思うのです。
素敵な本との出会いは、何かを吸収させてくれ成長させてくれたり、つまずいた時には、その本を再び手に取りページをめくってみるとまた元気な心にさせてくれるのではないでしょうか。
 そんな自分だけの素敵な教科書を自分で見つけ、出会うことが「読書」ではないのでしょうか。
そんな不思議な本の力を試してみてはいかがでしょうか。    

ブクブク・コラムでは読者の皆様からの投稿をお待ちしています。テーマは「本」に関することならば自由。字数は800字程度。採用された方には図書券をさしあげます。宛先はこのメールまで。news@metrobooks.co.jp ペンネームと題名もお忘れなく!
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