メトロニュースメニューへ
今月のTOPへ ブクブクコラム 本店スタッフ紹介
版元さんリレーエッセイ 編集後記 編集長の読書日記
 扶桑社販売部 T・F様

 
本の世界はこのまま衰退してしまうのか…?

 もともと出版は言語や文字の記録から出発した記録メディアであった。出版の世界は、様々な環境の変化に伴い、本の購入人口は減少し、大変厳しい状況に現在直面している。
 
 もともと、出版社の財産は短期的にたくさん売れるわけではないが、長い目で見れば価値を持つタイトル、長い期間書店さんに置かれ売れるタイトルの積み重ねにあったと思います。近年、そのタイトルの売行きが急速に落ちてきているような気がします。書店さんの現場で、価値を持つタイトルを扱うことのできる書店人が減っていると感じるのは私だけでしょうか?。発行部数も年々減少し、読者が必要なときに、探している本に出会う事が難しくなっていると感じます。
 
 その中で登場するのが、オン・デマンド出版の仕組みです。大量生産・大量販売にそぐわない本を、必要とされる分だけ多品種・少量生産できる仕組みは、読者に多大な利益をもたらすことができると思います。このインフラ整備は遠い未来の話になるでしょうが、この考えを実現できるマシンが、銀行のATMのように身近に書店さんに登場し一般的になれば、読者は本の在庫切れ無く、取り寄せの時間もかからず、コンテンツを容易に紙の本に印刷する事ができます。紙の本の長所を凌駕できない分野では紙の本が残るし、紙の本ではとうてい生き残れない分野は、新たな本に変わり生き残るでしょう。しかし、オンデマンド出版の本は、現在発行されている素晴らしい本の質感を感じる事ができないのが私には残念に思えます。
 
 私は、この新しいデジタルテクノロジーの出現が、衰退している出版の世界に刺激を与える事になると思います。それは、出版がかつてのような、職人的仕事に戻ることを可能にするからです。出版社・書店さんの職人的仕事の復活は、新たな元気を取り戻すきっかけになるでしょう。
 いろいろと書きましたが、新しい出版の未来に備え、私は今後も本読みを楽しみたい。

*T・F様ありがとうございました。次号はN社H様の予定です。お楽しみに!


T・F様プロフィール
34歳 O型 千葉県出身
  最近、2歳の娘と休みの日に書店に行き児童書コーナーで楽しんでいます。子供には、親が日常的に本を読む姿を見せるのが大事と感じる今日このごろです・

今月のTOPへ