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版元さんリレーエッセイ 編集後記 編集長の読書日記
長崎市 K・F様
 
 「名前や標題に騙されて、下らない本を読んだ時ほど残念なことはない」
 よくぞ言ってくれた、と本好きなら誰でも痛感することであり、共感する悔しさでもある。しかも、この言葉が夏目漱石となれば、あれほどの文豪・読み手ですらそうなんだ、と慰められたり、安心したりする。

 一方、「下らない本をつかまされた」口惜しさは、著者だけでなく出版社や書店までもがにっくき敵となり、「貴重な時間を無駄にした」という後悔は、どこへ訴えるすべもなき反感となって増幅され、あいつの本は二度と読まない、あの出版社の本は二度と買わない、あの書店には二度と行かない、と決心する。ところが、同じ本が新聞の書評欄などで好評されると、俺の読み方がまずかったか、と反省し、自分の鑑賞能力に疑心暗鬼となる。

 作家・出版社・出版社・書店業界は、こういう単純素朴、純情可憐な読者層の存在に感謝を忘れてはいけない。

ブクブク・コラムでは読者の皆様からの投稿をお待ちしています。テーマは「本」に関することならば自由。字数は800字程度。採用された方には図書券をさしあげます。宛先はこのメールまで。news@metrobooks.co.jp ペンネームと題名もお忘れなく!
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