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版元さんリレーエッセイ ステンドグラス 編集後記

 その10 オレンジページ販売部 C・S様 
 

 通勤電車  会社に着くまでの1時間余りの通勤時間。2本の電車を乗り継ぐ。おじさまサラリーマンとお色気OLと、たま〜に空く席を奪い合う毎日。競争心というのはこんな日常からも生まれるわけで。座れた日は、「今日のスタートは上々!」。座れなかった日は、「今日も一日大変そうだ…」。あぁ、私は小市民。  そんな通勤時間を有意義にしてくれるのは、他でもない、本、ほん、ホン。  

 版元営業の仕事も早3年余り。自らを「読書家」などとは到底言えないのがお恥ずかしい限りだが、通勤電車内での読書は習慣となった。読むものは様々。週刊誌・雑誌・文庫・新聞。あ、自社の商品は必ず車内にて。表紙を不自然に見せびらかしながら。帰りの車内では、空腹感に満ちた方々に美味しそうな料理の写真を、これまた不自然に見せる。そう、私は出版社の営業マン。  

 いちばん読みやすいのはやはり文庫だろうか。カバーをかければ何を読んでるかわからないし、コンパクトだから持ち運びに便利。小説なら、続きを急ぐため眠くならずにすむし。  

 そういえば、苦い想い出があった。  
 とある本を読んでいた時のこと。あまりのテンポの良さとおかしさで、一気にツボにはまってしまった!そう、一度笑い出すと止まらないもの。「笑っちゃいけないっ。」と思えば思うほど…。当然まわりの雰囲気は、しら〜っ…。それ以降、その著者の本は、通勤電車へは「出入り禁止」!  仕事がらか、悪趣味からか、まわりの人が読んでいる本も気になる。正確に言うと、「本」ではなくてそれにかかっている「カバー」。そう、書店さんオリジナルのカバー。

 「あら、私が担当している書店さんで買ったのね。えらいわ!」「え?それって地方の書店さん?出張だったのかしら?」「しぶいところで買ったのね〜。」(以上全て心の声)  そんな時の私の視線は、中吊りを必ずチェックする癖も含めて、きっと泳いでいるに違いない。  わずかな時間でも本を楽しむ。そんな心の余裕を持ち続けたいと思う、2001年、晩夏。 ★当コラムでは出版社のご担当者様からの原稿を募集しております。

C・S様プロフィール
潟Iレンジページ販売部営業課 昭和?年8月3日生まれ。AB型。
趣味:犬との会話、部屋の模様変え

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