メトロニュースメニューへ
今月のTOPへ ブクブクコラム 編集後記
版元さんリレーエッセイ ステンドグラス 編集長の読書日記

 その11 ポプラ社 九州出張所 T・O様 
 

 ファンタジー

 私が本を読み始めた頃は、ファンタジーばかりを読み漁っていました。現実から離れた空想の世界は、子供だった私に甘いお菓子を連想させ、今では何を読んだのかすら思い出せないほど、貪る様に読んでいた記憶があります。ファンタジーの類は何故か本が厚い物が多く、いつの間にか本の厚さなどが気にならないだけの「読む」力がついてきました。本に沈頭した時は、耳から声や音を感じ、肌に風を、臭いや刺激を五感全てで感じ取っていました。目の前には文字でなく、本の内容そのものの世界が広がっていたのです。バーチャルリアリティといって、機械等を使い体験することができますが、想像力も鍛えられれば、本だけでバーチャルリアリティを体験できるのです。(正確に表現するのならば、脳内仮想現実体験でしょうか)
 人は、時間や環境等で自分が育っていく段階での経験できる事柄が限られてきます。しかし、本を読むことで少しでも経験を多く積むことができるのではないかと思います。確かに、実際に体験することと、本を読むことは異なりますが、その違う中からでも学ぶ事ができる「何か」があると思います。そして、子供の頃に培われた体験は、大きくなるにつれて、必ずどこかに影響が現れてきます。だからこそ、擬似体験でもいいから、多くの本を読む事によって経験を積む事は大切なことだと思うのです。
 その「本を読む」という行動に対して、「楽しい、面白い」と感じさせ、子供を夢中にできるジャンルの一つにファンタジーがあるのではないかと思います。今、ハリー・ポッター等の多くのファンタジーが店頭に並んでいます。少しでも多くの子供たちが興味を示してくれて、「本を読む楽しさ」を実感しながら多くの本に触れていって欲しいと思います。


★T・O様、ありがとうございました。本を読む楽しさを改めて考えさせられました。当コラムでは、出版社の皆様からの原稿を募集しております。編集部までご連絡ください。次回はN社のH様の予定です。

今月のTOPへ