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編集後記 編集長の読書日記

2000年8月5日号・第75号 news@metrobooks.co.jp(←原稿はこちらへ)

ホラーとお笑いは紙一重!?  BY てっぺい

★毎年、メトロニュース8月号はてっぺい君にホラー特集をお願いしています。今年で4年目…。

 8月、ついに1年のうちで一番苦手なのこの季節がやってきてしまった…。 私と同じく暑さに弱いウチの愛犬サブと雷蔵(二匹ともシーズー、ウチの子は大層可愛らしい。)がすっかりへたっているのを横目で眺めつつ今年もメトロニュースの記事を書かねばならなくなった。
 
 休日なのに自分たちをほったらかしで出て行くのが分かるのか、「いってきます」の挨拶に険悪な唸り声で答えるらいらい(雷蔵)に(私だってつらいんだよう)と涙しつつ今日もふらふらと町をさまよう。
 
 しかしそう簡単には書こうと思うものに当たらず、(当然か)仕方無しに今年も映画&本でお茶を濁して逃げるとしよう。
 一応のお題は例年のごとくホラー、最近すっかりホラーから離れていただけに、またしても何を書こうか頭を抱え込んでしまった。こういう時は身近な人間に頼れ!と職場の人間にしらみつぶしにお勧めホラーを聞きまくったが、うちの職場の人間、ホラーをあまり見ないんだな、これが。
 
 どうしようかと途方に暮れていたところにTさんの一言。「インド映画ってすごく面白いらしい」。何?インド映画?そういや見たことないなー、I氏も「インド映画のように薔薇を咲かせてみましょうか」と歌っていたことだし、見てみるかと、レンタルビデオショップに直行、「踊るマハラジャ」をかりてきた。
 
…インド人、ただ者ではない。うわさには聞いていたが、ここまでやらかしてくれるといっそ嬉しい。まずオープニングからして人の度肝を抜いてくれる。
 主人の誕生日に寺に参りに来ている主人公、ここまでは極普通だ。乗っているのが二頭立ての白馬の馬車、これもまあわかる。しかし何故にその馬車に乗るのに、仮面ライダーもどきの乗り方をしなければいけないのだろう?(ジャンプして一回転!効果音付き)そしてそれ以上に謎なのが、いきなり始まる歌とダンス。実に気分よさそうに歌い上げる主人公とお付きのバックダンサーズ。何の脈絡も無しにいきなり変わる場所と衣装。バックダンサーのおねーちゃんは美人ぞろいなのに、男はおやじばかりなのも不思議。ラブシーン(と呼べるか疑問だが)もなかなか愉快。脳みそ5gくらいで見ると最高でしょう。
 
 お次もおばかと言うか…、ちと困るシロモノ、
「親指タイタニック」。知らない人はまずいないあの「タイタニック」を親指でやってしまった、挑戦作。
 親指に衣装を着せ、ご丁寧に眼や口をCG で追加、しかもそれがすごくリアルで気色悪い。冒頭のレオがチケットを手に入れる賭けが指相撲なのには、大笑いさせてもらった。
 その他にもレオの心の叫びシリーズ(と勝手に命名)も見物。メイキングで監督が親指を無理な角度に曲げるため俳優はみんな指の付け根が痛くなったと言っていたが、そこまでして撮らなきゃならんものか、これ?
 
 色々と意見は有るだろうが、私の中で絶対に外せないお笑い映画は、やっぱり
「うずまき」。なんであれがホラーなのだろう?ちょっとグロいとこはあるものの、どう考えてもあれはお笑いだろう。
 黒渦町という渦巻きに呪われた町で人が次々と怪死をとげて行き、それを阻止すべく主人公とその彼氏が戦う、というのが大筋だが、怪死の方はともかく怪事件が笑える。 人間が蝸牛化するヒトマイマイや、火葬場の煙が渦を巻く現象、きわめつけが主人公の彼氏の豹変。線の細いどちらかといえば、優等生タイプで気持ち悪い(失礼)彼が化け物化して、水を得た魚のようにいきいきしている様は、有るべき姿にかえったのでは?と思わせるものがあって実に楽しかった。(こんなこと言ってると変人扱いされるんだよなぁ…。)
 
 本で最近面白かったのは、「人獣細工」。「玩具修理者」の小林康三著。今手元に資料がないためはっきりとしたタイトルが不明だが、(おそらく「人豚」)読後にぞくりとさせられた。小林さんはこういうグロいものがとてもうまい…。

 …そろそろ日も暮れてきたことだし、この辺りで私はとんずらさせていただきます。来年もまたあるんですかぁ…。

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