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編集後記 編集長の読書日記
「私の密かな楽しみ」(愚者の石さん)「チエちゃんの東京日記1」(チエちゃん)
私の密かな楽しみ長崎市 愚者の石さん

 今,私はインターネットを通じて某大手出版社の企画している本の制作に読者の立場でチャチャ(執筆などできるほど知識はなく,参考意見と言うほどのものでもない)をいれている。あるメーリングリスト(注1)で本の制作募集があったのにすぐに飛びついてしまったからだ。元々,根っからの本好きなのである。執筆しなくても興味があればOKと聞いてすぐさま応募したのが失敗であった。(でも,結構気に入っている。)
 
 参加してみて,参加者(=執筆希望者)の知識量の豊富さにびっくり! とんでもないところに飛び込んでしまった,と思った。
なにせ,大学の先生はいる,メーカーの研究員はいる,学芸員もいるのである。
しかも,一人二人ではない。場違いなところに来てしまったというのが最初の感想であった。
 
 この企画、まだ始まったばかりであり、5冊の本を2年かけて順次刊行する予定である。(1冊目は年内に刊行される予定。)執筆しない私にとっては金銭的なメリットはない。あるのは自己満足とちょっとお手伝いできたぞ!の気持ちである。それでも,いままで読者の立場からしか見られなかった制作の裏側を覗けるこ とは密かな楽しみである。

 本は,ただ著者が書けばすぐ出版されるものではないことも初めて知った。企画会議があり,編集者との打ち合わせがあり,題名,項目名の検討があることにも驚いた。そんなものは,漫画や雑誌ぐらいだけだろうと思っていたのだ。
 
 まさか,専門的な書籍(完全な専門書ではない,一般の人が読んでわかる内容でかつ正しく知識を伝えたいという意向の書籍である)にも適用されるなんて思いもよらなかった。
 
 あと2年ある。その間にいくつもの初めての体験をするだろう。

 そして,2年後,この本が出版されるとき,密かに誇りにしようと思う。
 
 この本の制作に参加したぞと…。

注1 電子メールを通して同じテーマでそれぞれの人が意見を交わす形式の話し合いのこと
チエちゃんの東京日記1

☆この春、めでたく東大に現役で合格したチエちゃんから編集部に原稿を頂きました。

 東京に来て3ヶ月、ヤマンバギャルに驚いた時期もとっくに過ぎ、もう夏になろうとしています。一人暮らしと長崎を離れて暮らすことが初めてで戸惑うこともありましたが、色々と忙しく、あっという間だったような気もします。大学生は暇だというイメージを持っていましたが、そういうことは全くありませんでした。確かに暇にしている人もいますが、大抵の人は忙しそうにしています。何事もやってみれば大変なものだと思いました。
 
 東京の人はよく本を読んでいます。いえ、別に長崎の人が本を読まないという訳ではありません。こうしてメトロニュースを読んでいる人はきっと本好きなのだと思います。正確に言えば、街中で何かを読んでいる人が多いということでしょうか。

 特に駅のホームや電車の中で。東京の満員電車はすごいです。私は小学校から高校まで徒歩通学だったので余計そう感じるのかもしれませんが、それでも長崎ではこれほどではないと思います。満員になっているように見える電車に、ホームにずらりと並んだ人たちが吸い込まれていくので、当然中では身動き一つできないこともしばしば。降りてくるというより、溢れてくるといった感じの人たちを見ていると、毎日のことながらどうやって乗っているのかと不思議になります。

 そしてもっとすごいのは、その中でも本を読んでいる人が少数でも必ずいるということです。何もそこまでしなくてもいいと思うのですが、とにかく満員電車でさえそうなのですから、それなりに空いている時などはかなりの人が何かを読んでいます。吊革にもつかまらず、器用にバランスをとって。私もやってみるのですがこれがなかなか難しい。簡単にできるようになったら、本当に東京に慣れたといえるのかもしれません。

ブクブク・コラムでは読者の皆様からの投稿をお待ちしています。テーマは「本」に関することならば自由。字数は800字程度。採用された方には図書券をさしあげます。宛先はこのメールまで。news@metrobooks.co.jp ペンネームと題名もお忘れなく!

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