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編集後記 編集長の読書日記

2000年6月5日号・第73号 news@metrobooks.co.jp(←原稿はこちらへ)

6月は「お父さん」の月!「お父さんと読書」に関する想い出やご感想をお客様にお尋ねしました。
<裕くんママさん>
「4歳の男の子のママです。うちは小さい時からパパが仕事で忙しくしているため、パパとの時間が少ない分絵本の中にお父さんが出てくるものを題名で見つけたりして読んであげています。そうすることで、子供ながらにもこんなパパいいなーとか、今度パパがお休みの時はこの絵本のくまさんみたいに飛行機してもらう!とか、いろいろ楽しいことがでてきて良かったなと思いました。よかったら、今度お父さんが主役!の絵本など紹介してください。よろしくお願いします。」
<よし・よしえさん>
 幼い頃に父と別れた私には残念ながら父と本に関する思い出は何もない。しかし、いつも遊んでくれていた隣のお兄ちゃんが遠くの大学に行くのでしばしのお別れにとプレゼントしてくれた3冊の本については今も心に残っている。
 「よしえちゃんは本が大好きだから」と私を本屋さんへ連れってって選ばせてくれた。
子供だった私は、お兄ちゃんと会えなくなる寂しさより、一緒に出かけることが嬉しくてかなり舞い上がっていた。
手をつないで一緒に歌いながら行こうと大はしゃぎでもちかけて、照れながら手はつないでくれたものの、さすがに歌は断られた。本屋さんで3冊本を買ってもらって、それがまた嬉しくて行きよりさらに大きな声で歌を歌いながら帰ったのも覚えている。
 それからすぐにお兄ちゃんは大学に行き、私は寂しさに気がついた。その後私たちが引っ越してしまったのであの書店デートで、お兄ちゃんとは本当にお別れになってしまった。今でも、書店で「ひみつの花園」「小公子」「人魚姫」の本を見るとこの3冊を買ってもらったあの日のことをはっきりと思い出す。
 小学生のちびだった私も今は母親。お兄ちゃんもきっと立派なお父さんになられていることだろう。お子さんの本棚にあの3冊はあるだろうか?うかがってみたい気がする。
<ヒロたん>
 最近の父は始終本を読んでいる。主に時代小説モノや、推理モノである。(恋愛モノなんかは全く読んでいないみたい)多分、内田康夫なんかにはすごく詳しいと思うけど、かと言って、私に読んでいる本のことをあれこれ話してくれるわけではない。一体どんなことを考えているんだろう…。
<イタオパパ>
 子どもが起きている時間帯に僕が家にいることは1ヶ月に1日ぐらいしかないのだが、一緒にいられる時は必ずと言っていいほど、本を読んであげている。子どもの方も滅多に家にいないパパが読んでくれるから、真剣な顔をして聞いている。(でも、たいてい僕の方が先に眠たくなってしまう。)下の子は今1歳だが、僕や家内がよく本を読んでいる姿を見ているせいか、自分もわからないくせに、文庫本を開いて読む真似をしている。おかしいですよ。
「読むのが遅い父」<A・S>
 高校生の時のこと、父が珍しく、私の読んでいる本に口を出した。「面白そうだね。」面白かったのだ、確かに。眉村卓の「時空の旅人」。「貸してあげるよ。」父に読んでもらってそれがどんなに面白いか語り合おうと思ったのだった。
 ところが、待てど暮らせど読み終わらない。仕事が忙しいので読む暇がないのだろうと思っていたが、ラチがあかないので、父が読んでいる姿を覗き見してみた。そしたら、読むのがえらいまた遅いのだ。目はちゃんと開いていたが、1ページ読む速度が私の2分の1のスピードだ。これじゃ、読み終わらないはずだ。結局、語り合おうなんていうことはそれ以来あきらめたのだった。
「絵本の世界へのお誘い」長崎市・愚者の石さん
 
 私の父は,いつも家にいませんでした。しかし,父に読み聞かせてもらった昔話は鮮明に覚えています。
「むかーし,むかし,あるところにおじいさんとおばあさんがおったっちゅーた。」で始まる桃太郎です。今思えば,「おったっちゅーた。」は,きっと父のオリジナルだったのでしょう。(ひょっとして、長崎弁?)
 母や祖母からも読んで聞かせてもらっている(回数も何十倍と多い)はずなのに、父の話だけが頭に焼きついています。
 私も今、自分の子ども達(ニ人)に読み聞かせをしています。始めは,読んでいても落ち着きがなかった子ども達も,ゆっくりと時間をかけて根気よく読み続けているうちに,興味を持ち始めました。この一年ほどは,自分から「読んで!」と持ってきています。私自身も読むのが楽しみになり,毎晩寝る直前に子どもが持ってきた本をニ、三冊読んで眠りにつくという生活を送っています。(子どもよりも先に寝つくことも多いのですが…。)
 絵本は子どもの心を育てる、感性を育てるという話も聞いていましたが、今、まさに実感しています。絵本を読んでいる(聞いている)時の目はきらきらとやさしく輝き、私にはまぶしいくらいです。先日も「ぽかぽか陽気で気持ちがいいね。」というと「風もやさしいね」と言うのです。何とも言えず嬉しくなってしまいました。
 私はメトロさんのおはなし会に参加させてもらったり、仲間内の集まりでは時々絵本の読み聞かせをさせてもらったりしています。その中では,どんな子ども達も目を輝かせ、しっかりと聞いています。「次はこれ読んでー。」と言う子も少なくありません。中には、自分好きな絵本の全文を覚えている子もいます。そして、楽しそうに読んで聞かせてくれます。私自身も楽しい時間を過ごさせてもらっています。
 みなさんも絵本の世界にはまってみませんか?
 きっとすてきな時間が過ごせますよ。

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