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編集後記 編集長の読書日記
「私の読書法」 長崎市 あんぱんマンさん

 私は本が好きだ。けれど読書をする事が非常に遅いと思う。本といっても一般書、専門書、雑誌とあるがとりわけ小説を読むのが一番時間を費やしてしまう。多分一字一句と丁寧に読んでいくからでしょう。
 同じ本を読むことでもうちのダーリンは、一日くらいで読んでしまうというスピード派だが、私の読み方からすれば、たったの一日で読むなんて本当に中味を理解したのか、心に残ったのかと疑うが、ダーリンの本欄の冊数は増える一方である。
 私は主に夜、子供が寝静まった夜中に一人集中して本を読みます。一言一句ゆっくりと。時には、感極まって涙ぐむこともあります。 
 ここ最近読んだ中では、あの「長崎ぶらぶら節」が良かったです。著者の「なかにし礼」さんの本はエッセイ等で読んだ事はありましたが、今回の直木賞を取った「ぶらぶら節」は意表をついた作品だと思いました。
 私は書店で本を買う時、まずハードカバーの出だしをパラパラと読みおもしろそうなイメージだと即買い!になるのですが、「長崎ぶらぶら節」は、別段読みたいと思って買ったのではなく直木賞の話題本だから…でした。
 でも読み始めると、参った!感動しました。物語の中に文章に引き込まれてゆくのです。
聞き慣れた長崎弁のフレーズにのせて、諏訪神社、日見・網場などの身近な場所。長崎のひと昔前の光景が昨日見たように思えるリアリティでした。
 そして私は何より主人公の愛八姐さんが大好きになりました。愛八姐さんの気質、強くてたくましく優しい女性だけど要領が悪くお人好しでバカをみる。本当にかわいい人だなと思います。子供に弱く、妹分芸者の「お雪チ」の為に身を投げうって助けてやるところ又古賀先生の事が好きでたまらないのに片思いで想いを胸に秘める奥ゆかしさ…涙を誘いました。
「長崎ぶらぶら節」は、何も新しい話ではありませんが、何度でも読み返したくなる小説です。「長崎」の奥の深さを感じながら、「ぶらぶら節」の映画化がどうなるのかしら?と心待ちにしている今日この頃です。
 さあ次は、何読んで泣こうかな。
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