ブクブク・コラム
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編集後記 編集長の読書日記
お客様からの、本に関するコラムをご紹介します。「神の子どもたちはみな踊る」(トム・ヤムさん)「私もメトロファンだ」(H・Fさん)
神の子どもたちはみな踊る (村上春樹、新潮社、¥1300)

 さて、今回メトロで買ったのは、村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」(新潮社)。私はこの作家のデビュー以来のファンなのです。これは、阪神・淡路大震災をモチーフにした短編の連作小説。いつも通りの丁寧な文体で、落ち着いた雰囲気。思わずムムムと唸るような比喩が余り使われていないのは残念だけど、ストーリーテリングのうまさは相変わらず。

 この中では、最後の「蜂蜜パイ」が印象に残ります。結婚してる人ならわかるでしょう? 自分が本当に結ばれるべき相手は、実は他にいるんだという、あの感覚。え!?そんなのワカラナイ? うーん、そりゃ幸せなんだ、きっと。
 
 で、この作品もそういうふうなテーマでして、10年くらい前の彼の作品「国境の南 太陽の西」を思い出しましたよ。あれを読んだときはまだ独身で、ピンと来なかったんだけど(その時は、後に妻となる女性に「あなたの心の中にも『島本さん』がいるの?」と聞かれて、「ううん、いないよ」とドリアンを味わう時のような笑顔で答えたものでした、ハイ)。今回は、さすがに結婚8年目。なんと、よーくわかるんだな、これが。ついでに漱石の「明暗」なんかも思い浮かべたりして。
 
 でもね、実生活においては、そんなこと考えてたら、永久に幸せになれないんですよ。 
 小説はあくまで小説として楽しんで、そして目の前の人と仲良く、末永く幸せに暮らすことにしておきますです、ハイ。
ラブラブ・コラム
 「私もメトロファンだ」   
 
 「メトロニュース」4月号での今里さんの声川崎会長のエッセイに感動しました。
 
 私は長崎の街に住んで四十年近くになりますが、ここ数年まえから突然に、メトロ書店に本の発注をきりかえました。
 
 メトロファンになった理由は、今里さんのお気持ちと同じ、書店の志、応対の誠実さとやさしさにありました。他店であまり感じとれない、さわやかな気持ちのふれあいを感じたからです。
 
 ある時、店頭で新任の川崎店長さんが、電話の相手に、お辞儀をしながら謝意を伝えておられる姿を垣間見ました。
その一瞬の心の動作が、いかにも新鮮で、ほのぼのとした心情を私はよみとりました。
 現今の世相では、心を伴わないコミュニケートが目立ちます。それだけに私の気持ちはあたたかくなりました。それは大変に有り難いことでした。
 個性的で創造的な心のゆき届く商法、マナーで、これからもメトロ書店が繁栄なさるように祈ります。本の好きな客への物流にお励み下さい。 ひとりの老客人の気持ちを寄せました。



*藤田様、ありがとうございました。失敗ばかりしている私を温かく見ていて下さったのだと思うと、ますます頑張らなくてはと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 浜町店店長川崎美紀

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