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編集長の読書日記/現代出版社事情???

原稿募集(切実な願い)/メトロニュースの歩み/

2000年3月5日号・第70号(もう70号、びっくりだ号) news@metrobooks.co.jp

ありがとうございます。
メトロ書店本店大きくなって20年。
この9月、さらに大きく生まれ変ります。


 いつも名刺を交換するたびに 「なぜメトロ書店と言うのですか」  と店名の由来をきかれる。皆さんはご存知でしょうか?   

 メトロといえば通称地下鉄、そうです。地下がヒントです。長崎も博多も以前はメトロ書店は地下街に店舗がありました。特に博多店は10年前までは博多駅地下街と1階の名店街のステーションシネマの横に売店のような店があったのでご記憶の方も多いと思います。博多店名店街のリニューアルの際、映画館をやめて書店を拡張することになり、地下街店も閉鎖しました。  

 長崎の店は現在のニュー長崎ホテルの前身、水産ビルの地下が発生の地です。映画ファンや中年以上の方なら良くご存知のニュース劇場の入り口横に売店のような本屋を始めたのが 昭和40年、取次店太洋社にお世話になりました。その後水産ビルの2階にも小さな店舗をかまえていました。  

 先日メトロミステリー倶楽部の方に「お宅の地下の店でミステリーの本に出会ったばっかりに、はまるハメになった」と喜んでいいのやらお詫びしなくてはならないのやら、と複雑な思いでした。映画館の壁を利用したキヨスク程度の店でしたが、当時取りしきっていた副社長が好きなミステリーや岩波文庫なども置いていて、ユニークな本屋だったのではないでしょうか。  

 
 1980年(昭和55年)3月3日、2階の小さな店から駅前南口バス停前の現在の場所に移転しました。その当時は2フロア80坪は大型店の部類に入り、今まで見たことも扱かったこともない本がずらりと並び小さな本屋のノウハウではやっていくのが大変でした。必要は発明の母といいますが、メトロコンピューターの書店在庫管理システムもここから産まれたのです。元パチンコ店だったビルは地下と一階に分かれていて、店に入ると階段を数段上って一階へ、左に階段を下りると地階へ、という構造になっていて階段にもいろいろ本を並べていました。数年後、ビルの新築で仮店舗へ越しましたが、新しく大家さんの建てたビルには地階がなくなりました。いまでも「地下は何処から行くのね」ときかれる古いお客様が来られることもあり、若い店員が怪訝な顔をするのを制してご説明したりする事もありますが、昔を知っていてくださるお客様にご来店いただくのは嬉しいものです。  

 映画館の横の地下の店はその後、ビルをホテルに建てかえることになり1985年ニュース劇場と共に姿を消し、メトロの地下の店はとうとうなくなってしまいました。  長崎駅の2階のJR店もビルの建替えで閉店のやむなきにいたりましたが、今秋9月には新しい駅ビル「アミュプラザ」の3階に約400坪の新本店が誕生します。JRのビルの3階なのにメトロでは困ると言われましたが、皆様にお馴染みのメトロ書店は地下になくてもメトロなのです。   

 今後とも、どうぞメトロ書店をよろしくお願い申しあげます。(メトロ書店専務取締役 川崎紀子)

2000年2月号