2004年7月例会


ミステリー映画鑑賞会
「新幹線大爆破」


2004年7月17日(土)15:00〜
メトロ書店本社3F会議室にて。
参加者(順不同・敬称略):
庶務課ミスコロ会長、ミセス真青、南瓜、エコ・バニ、哲、あとむ、アッシュ、ぶりき丸改、ナンシー関取、
風の旅人、ふくろう、鮫夫人、リンウッド


MMC映画部長・哲


新幹線はいかに大爆破されなかったか?

 7月17日から19日までの夏の三連休の初日で土曜日の午後、どこに行くアテもなく、お友だちもいない、というのではなくMMCの仲間が一番のお友だちという13名が集まっての例会。今回の新入会員は福岡からの「風の旅人」さん。
今回は「新幹線大爆破」(75年・東映映画)の鑑賞会。約30年前に作品で配役が書かれた資料が配布されたが、そこには「これが犯人」と記載されている。これは誰が犯人かを当てる映画ではないのである。そういう映画かというと、時速80km以下にスピードが落ちると爆発する爆弾を仕掛けられた「ひかり」がいかに危機を脱するかというプロセスこそが楽しむべき点。「これって『スピード』の真似じゃない」というご意見に、「ちょっと待て、こっちは75年の作品だ」との声もあがる。
 犯人側は倒産した町工場の社長(高倉健)、学生運動に挫折した男(山本圭)に若者(織田あきら)が爆破計画を実行した犯人で、要求額は500万ドル(当時のレートで約15億円)。
 この3人に対するのは、国鉄総合指令室長が宇津井健。爆弾を仕掛けられた「ひかり」の運転手が、服部半蔵こと千葉真一。運転助手が小林稔侍。
警察側としては、警視庁でいつものトーンで演説している丹波哲郎。国鉄総裁が山根博士こと志村喬。
「地下鉄のメロディー」で爆笑した面々は、今回もいろんな場面で突っ込みを入れるが、エネルギッシュな画面に圧倒され気味。しかし、あれから時代は大きく変化したことが実によく判る。電話は、携帯どころか、テレカすらない時代であったのだ。携帯、写メールがあれば、最後に警察が犯人に仕掛けた罠は成り立たない。
 どういう罠かって?当日例会に参加されなかった方は、ビデオかDVDでどうぞ!
意外なスターが次から次へと、とにかく出てくるのである。とにかく贅沢な映画である。


会長・庶務課ミスコロ

「あんまりアタらなかった映画らしい」(哲氏)とはいうものの、配られたキャスティング表を見て!!。まあ、なんと豪華な役者さんが出ているとは。健サンと鉄道もの、北海道に田中邦衛が定着するのはこのあとのことでしょうね。余白に記された当時のヒット作品には「ポセイドン・アドベンチャー}(73)、「エクソシスト」(74)、
「タワーリング・インフェルノ」(75)とパニック&ホラー(オカルト?)が全盛、そこで東映も総力結集したのでしょうか。
 さて映画はタイトル通りの犯罪ものです。そして長尺152分。だれもコロさない、傷つけないハズの犯行が微妙に狂っていきます。いい計画なのに。冷静なのは健サンだけ。でも爆破装置が手がかりになり工場が洗い出され、そこの社長が健サンとは!「底が浅い。もうひとひねり」(ミスコロ)、
「偶然が多すぎる。現金金授受の現場に大学生、都内の交差点で刑事は犯人の一人を見かける、爆破解除の手紙を預けた喫茶店の火災、など」(会長談)「犯人の一人を追いかけ電車にさえぎられた刑事が発砲、これ無茶。おまけにあの距離じゃ当たらない。それに長すぎる」(ミセス真青談)など異論続出。
 特別出演がおおかったのでそのシーンを入れたため長くなったのでは、とミスコロ愚考。ラストシーン、射殺を思わせてモノクロの画調になり、スローモーションはいいけど、
「明日に向かって撃て」のストップモーションを思い出してしまいました。
でも、武器を持たない犯人を撃つ?でも面白かったので採点は70点。
 映画会社ドノ、このての映画を作るときは、ぜひMMCのアドバイスを受けて下さい。
庶務課のミスコロ記。


エコ・バニ

この暑い最中の映画鑑賞会、何を見るのかなと思えば「新幹線大爆破」頭がクラク
ラしてきました。さすがMMC!レアな映画を選んでくれますね。
内容はともかく、超豪華な俳優陣で、「まあ、あの人がこんなに若かったのね」と
か「この人は大霊界(丹波さん)前かしら」などなど、毎度おなじみMMC会員の独
創的な感想が飛び交っていました。私の好きなサニー千葉ちゃんも出ていたのでうれ
しかったのですが、運転士役だったのでアクションなしの、別に下半身が見たいわけ
ではないのですが上半身しか写らず少々がっかりでした。
さて、一風変わった感性の持ち主のMMC会員の今回の大ウケは警察のおバカぶり
で、警察が一般人に向かって「犯人捕まえてくださーい」と叫んじゃダメですね。そ
れに反して高倉健さんはいつ何時でもシブかったですよ。
どんな映画でもMMC会員と見るととっても楽しくなる鑑賞会、今回も笑わせても
らいました。

ミセス真青の一口コラムに一言
そんなに変ですかねぇ。でも、見かけは普通に見えてるみたいなので他の人(たと
えバタペンスさんとかアッシュさん)より、ましなのかしら・・・。


あとむ

物凄くすばらしい俳優陣がざくざくの超豪華映画「新幹線大爆破」鑑賞会。
 内容はというと、この季節にぴったりな(?)手に汗握るパニックアクション。しかしながら、さすが我々MMCの面々、普通に鑑賞するだけではありませんでした。
 序盤から映画のキャストに、内容に、ツッコむツッコむ。
持ち寄ったお菓子をもりもりと頬張りながら、しばらく鑑賞する>誰かがツッコむ>盛り上がる>また鑑賞する…
この繰り返し。とっても楽しいひとときでございました。
おかげでネット上やレンタル店でこの作品を見かけるたびに笑いがこみ上げてきて腹筋が痛くなる今日この頃です。
いえ決して、腹抱えて笑える作品ではない…はずなのですが。


南瓜

「新幹線大爆破」はちょぴり時代錯誤の東映オールスター映画だった、かな?豪華キャスト。北大路欣也が通行人で、若い丹波哲朗が例の口調でしゃべり、ほっそりした藤田弓子がちょい役で出てくる! その度に観客13人の口からどよめきが漏れました。
 そしてスゴイのが、乗客1500人の命を守るため敢然と戦う神のごとき国鉄(現JR)マン達、警察は姑息で無能という立場。オイオイ、このころ国鉄はストと賃上げばっかりして皆ウンザリしてなかった
かい?でも、30年経って観ると、あんまり古びていないのが面白いです。あの爆発の設定は今でも使えそうだし、あの頃なくて今あるのは携帯電話とインターネットくらいじゃ
ないかな。でも変わったのは日本人の顔!結構みんな荒々しい顔をしているのです。
アトムさんが「韓国映画の人みたい」とおっしゃっていましたが、そう、日本人の顔
がこの30年でつるりとした綺麗なお人形顔になちゃてるんですねー。これはちょっと
したオドロキでした。


ミセス真青

「あの頃、君は若かった♪健さんあなたもよ・・」byミセス真青

それは忘れもしません真夏の昼下がりのこと。土曜日だと言うのに逢引(古い!)のお約束もない男女13名!!(素晴らしい数)が某会議室に集いました。お目当ては哲さまご推薦の「新幹線大爆破」というムービーを干渉ではなく、鑑賞するため。今回はDVDを借りて大画面で見ようと会長も張り切っておりましたのに、いつものことながら必ずトラブルもの。結局はフツーのテレビで見ることに。それにつけてもこの映画は、タイトルも大袈裟だけど、スターもまさにてんこ盛り!スターの数には感動しましたが、余りに多すぎて、思い出倶楽部プラチナカード保持者としては、自慢じゃありませんがさっぱり覚えておりません。もちろん主役を張った健さまだけは覚えておりますわ。そうそう、もうひとり元過激派にぴったりのヘアースタイルで登場した犯人その2・山本学さんは、妙に役にまっておりましたわね。MMCメンバーにイチ受けしたのは、アクションスターの千葉ちゃんでしたわ。動いてナンボの彼が座ったまま、新幹線の運転士なんて。この方からアクションを取ったら何も残らない・・・?北の国からやってきた田中邦衛さんも、別にこんなところで出なくてもねえ。警察関係で登場の丹波さんは、何をやっても大霊界風?出るだけで笑いを誘いましたわ。藤田弓子おばさまなんて、どこで出てくるのかと思えば乗客関係、しかも産婦人科医。体型があわなくもない?けど、だからといって(産気づいた女性と一緒に息張るだけのシーン)彼女でなくても良かったかも。ましてや北大路欣也さまなんて雑踏の中で、ちょっとだけよなんて嗚呼、勿体無い。国鉄関係の宇津井さんと変えて!と言いながら、キャストの感想ばっかり言いたくなるのは、筋書きのお粗末さのせい。新幹線の爆破計画はともかく、お金の受け渡しのシーンがお粗末その1。お粗末その2は、やっぱりあの喫茶店の火事でしょう。どうして突然火事?主役をはる健さんのために、やはり人情とか哀愁がにじみでないといけないから、そのへんはそれなにりに何しておりましたが・・・私的には2時間半が余りにも長く感じられ、本当は深刻な事件なのに始終笑って見ておりました。ちなみに30年前なので公衆電話もブルーで、ぐるぐる回すダイヤル式。あの頃、みんな若かったんですね、MMCのメンバーもきっと?


風の旅人

@ この映画の見どころは”健”と”健”の葛藤である。即ち、立場が違う宇津井”健”と高倉”健”の人間性を 
  表現した作品であり、この両者が揃って成り立つ映画であったと評価している。
   ザ・ガードマンのキャップ役が定着していた宇津井健。職種が警備会社だっただけに、”守り”や”誠実さ”、
  そして”責任感”を冷静に出せる役者としては最も適していた。
   スクリーンでは、先に挙げた持ち味に加えて”良心”も見せた。爆破を阻止したら、次は当然に乗客の家族 
  に知らせるべく、警察の報道を期待していたにも関わらず、犯人逮捕を優先したがる国鉄上層部に幻滅して
  辞意を表明する姿勢である。この役はこの人以外に有り得ない。
   一方、主犯役の高倉健。この映画では悪人だが、根っからのワルではないだけに、爆破を未然に防げたあ
  かつきには逃がしてやりたいというファン心理が芽生えるのは避けられない。無口で冷静なキャラクターゆえに、
  本気で怒らせたらマジで爆破させる行動力と、飾り気なく人を惹きつけ、周りに悟らせぬように”良心”をサッと
  演じられる役者ならやはりこの人だ。
   その”良心”が感じられたのが死んだ仲間のパスポートを焼却するシーンだ。一緒に海外逃亡を目論んだ
  仲間を死なせてしまい、自責の念にかられ、最後はリーダーらしく、自らの手で彼らの筆跡・記憶に残る顔写 
  真をこの世から葬ってやりたかったのだ。人間味を表わしたひとコマである。
   まだある。搭乗前にTVで、未だ新幹線の爆破装置が取り外されてないと信じ込み、リスクを承知で外し方   
  を電話連絡する点だ。また、奪った金を独り占めせずに故郷の家族に送ろうとする様は、良心を超えたお詫
  びと家族への思い遣りであったろう。仲間の取り分は両端に段ボールをあてがい、自らの分は厚めのカタログ
  ファイルで被ってトランクに詰める仕草が判り易かった。
 A 舞台は新幹線(プラス貨物列車)だが、ラストシーンの飛行機、実行犯が使ったオートバイ、現金運搬用
  の渡し舟、空路追っていくヘリコプターと、多岐に渡って用途が異なる乗り物が使用されていた。これから増え
  てくる凶悪犯罪社会を暗示するかの様に。


 B 地域性の設定に疑問を持った。新幹線の通過地点は別にして、現場が東京、実行犯の出身地がそれ
  ぞれ北海道と沖縄では現実的工夫が足りない。日本の北と南と真ん中の3ポイントに分けている点だ。1人
  を四国辺りにするとか、或いは全員を東京方面に集中させてもいいではないか。

 C 同時速で列車を並行させ、鉄板切断用のボンベを移す作業をする際、運搬台が鉄製だったように見受
  けられた。これは木製であるべきだ。木製だと障害物にぶつかったら真っ二つに割れ、危険性が減る。映画で
  は運搬台が折れ曲がったまま吹っ飛んでいた。

 D 産気づいた妊産婦がいるとのアナウンスに、入ってきた藤田弓子扮する医者。ドアを開けるや「女医の秋
  山です」。??? 「女医」と説明しなくても「女」であることぐらいすぐに判る。「○○医の秋山です」と専門
  担当名を告げるのが普通。「産婦人科」だったらタイミングが良すぎるので「外科医の秋山ですが・・・・」とか。

 E 離婚前の回想シーンで、自宅のテーブルに造花が見えた。おそらく宇都宮雅代が生活費の足しにしてい
  た内職であろうが、古すぎる。この高度成長期、仕事はあったはずだ。ガソリンスタンドの店員とか、レストラン
  の皿洗いとか。この方が収入は多い。子供は乳飲み子じゃないので、実母に預け外で働けるのだ。


 F Eと重複するが、当時精機(計器)関係の景気は悪くなかった。増して、真面目で信用度があり、ギャン
  ブルや女遊びするでもないタイプの高倉健の会社が倒産するとは想像し難い。

 G 犯人役の青年が高倉健の工場に拾われる前、血を売ってフラフラ歩いていたが、救急センター側は血が
  大量に必要でも、フラフラになるまで血は抜かない。事前検査して採血量を決める。抜いた後も回復するま
  で、暫くはベッドに寝かせておくものだ。

 H 高倉健が現金トランクを奪った後、縄梯子をつたって高架下に下りたが、何故乗リ捨てたオートバイを隠さ
  なかったのか疑問を持った。倒せば変に思われるが、せめて幌を被せるぐらいの証拠隠しはすべきである。折
  角、作業員用のヘルメットや衣服を準備していたのだから。片手落ちである。

 I ラストシーンで、警察責任者が射殺を命じるのはおかしい。犯人は丸腰である。逃げる様子を見せても、
  周囲は既に警察が取り囲んでいるのだ。生きたまま逮捕し、充分な取り調べをして今後の犯罪対策を講じ
  るのが通例だ。とはいえ、矛盾するが最後は射殺された方がエンディングとしてはふさわしく仕上がる。

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