5月例会報告・ハンニバルはオランダ坂に現れるか?
報告者:哲さん

5月13日(日)10:30 アミュプラザ長崎5Fバンケットルームにて。
出席者:(敬称略、順不同)ミセス真青、ドサ健、南瓜、増田せりお、哲、アトム、アッシュ、エコ・バニ、るいぞう、ヒムラー、アリスニアン、             キーママン、ハレスキー、リンウッド、

 この1年あまりMMCの話題の中心であった「ハンニバル」であったが、ミステリーというジャンルに限定すれば、これは原作も映画も大いに待ち望まれて話題になったという稀有なケースである。原作の論争はほぼ語り尽くされた感があるが、5月例会では映画もついでに議論して、この「ハンニバル」を骨まで食べ尽くそうという欲張った企画であった。

 しかしながら、MMC会員は活字志向であるのか、はたまた「ハンニバル」の話題は、もはや陳腐化したのか、4月1日の先行ナイトにもさほどの盛り上がりはなく、映画公開から約1ケ月半を経ても、見ていない会員も何人か。この時点ではもはや結末のネタばらしがエチケット違反とはナンセンスであり、全く気にすることもなく、会員の感想紹介からスタート。

 主な感想を紹介してみると、「『羊たちの沈黙』は映画も原作も斬新であったが、今回は自分の好きなミステリーにはなっていない。クラリスとレクターのからみがないのが致命的」というドサ健氏。これに対して南瓜嬢の「原作は許せないが、映画は原作の不満が解消された」という意見が賛否の代表意見。映画としての前作との比較も「前作は恋愛映画として良かったが」という意見もあり、今回の新作はどうも分が悪い。特にアンソニー・ホプキンスが年をとり過ぎ、やや太り気味で精悍さがなくなったことは致命的であったとか、フィレンツェで何故、レクターは見破られないのかという点、これらは映画ならではの弱点であったようだ。

 注目のクラリス役のジュリアン・ムーアに対しても「筋肉がない、色気がない」とあまり好評とは言えず、「クラリスの悩みが描けていない」とは監督リドリー・スコットに対する批判である。これらのマイナス評価と今年の最大の話題作であるという点を総合して「2001年の輝けるワーストワン」というだぶだぶの半ズボン氏の意見で総括しておきたい。それにしても、約1年間、話題を提供してくれたこの作品、原作と映画双方に敬意を表しておきたい。
 
 さて、映画界ではこの「ハンニバル」の続編が企画されているとの噂である。ラストの飛行機は、どうもANAのようであり、しかもあの少年は日本人ではないかという推測が生んだ期待は、次の「ハンニバル」の舞台は日本ではないかということ。雨のオランダ坂にレクター博士が佇み、クラリスを待つという場面も決して夢ではない。 

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